三陽ミュージアムでは、間もなく5月20日から「ローズフェア」が始まります。今年は気温が高い日が続いたせいか、バラの開花も早まっており、例年だと5月25日頃に見頃になるローズガーデンですが、すでにたくさんの花が咲き、見頃を迎えています。どうぞ、たくさんのバラの花とほかの花々も合わせてお楽しみください。
 
 館内アトリウムフラワーガーデンは、「イングリッシュガーデンにあこがれて」というテーマで、初夏に咲く宿根草でいっぱいの花壇を展示しております。中庭や、温室でもたくさんの花が見られますので、ぜひローズガーデンだけでなく、館内もご覧下さいませ。

[アトリウムフラワーガーデン]
 カラフルな初夏の花々が皆様をお迎えします。
【オキシペタラム】 ガガイモ科 オキシペタラム属
 別名の「ブルースター」という名前でよく流通します。ガガイモ科のつる性植物で、原産は南米のウルグアイです。耐寒性が弱いため、1年草として扱われることも多いです。明るい水色の、径が3cmほどの花をつけます。鉢花で流通し、それだけでも楽しめますが、花壇や寄せ植えに入れると明るい色がよく目立ちます。
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 通路沿い、細長い花壇です。ミニバラやスカビオサ、ジギタリス、カルミアなど、たくさんの花であふれています。

【バーバスカム】 ゴマノハグサ科 バーバスカム属
 バーバスカムの仲間は、ヨーロッパ、北アフリカの地中海沿岸地域を中心に、中央アジアにかけて広く分布する大きなグループです。葉の色や花が美しいものもいくつもあり、ヨーロッパではよく花壇に利用されます。現在、大きな花のついた銀葉の品種がアトリウムで見られます。花色は明るい黄色です。花壇のなかで大きな存在感があります。
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[中庭]
【チドリソウ】 キンポウゲ科 コンソリダ属
 現在、中庭でよく目立っている薄青色の花がこのチドリソウです。英名の「ラークスパー」、和名は「ヒエンソウ」といいます。一重咲き、八重咲きのもの、色が様々な園芸品種があり、花の形は同じキンポウゲ科の「デルフィニウム」によく似ていますが葉の形は全く違い、この植物の葉は細く切れ込んだ形になります。
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 中庭では、宿根草や花木類など、たくさんの花が咲いています。風に揺れる様子が涼しげです。



[温室]
 温室は熱帯の植物が植栽され、緑であふれたジャングルのような空間です。中央には滝と池があります。
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 一度花が終わったヒスイカズラが、再び咲き始めました。

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 花の色はまさしく翡翠の色。温室の花々の中でも特に人気があります。
 


[前庭]
 前庭の花壇は植え替えをして、噴水の周りではマリーゴールドやトレニアなどが咲いています。6月頃になると、後ろの花壇でクレオメが咲き始める予定です。
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[通用路脇花壇]
 前庭のトレリス(木の柵)の向こう側にある通用路の脇では、美しい花木が咲いていますのでご紹介しましょう。
【バイカウツギ】 ユキノシタ科 バイカウツギ属
 漢字では「梅花空木」と書きますが、梅と同じバラ科ではなく、ユキノシタ科の植物です。日本国内の山野に分布します。樹高2mほどになる低木で、通常は6月頃に径3~4cmの白い花を枝先にいくつもつけます。庭木としても好まれます。
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 通用路脇の花壇で花盛りです。

 

[ローズガーデン]
 ローズガーデンからは、花壇の様子をご案内します。
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 バラもそのほかの花々も元気よく咲いています。

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 イングリッシュローズを中心に植栽しているこのエリアの花壇が、現在特に見頃となっています。

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 今年は全体的に花つきも良いです。 
 
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 まだしばらくの間楽しめます。一年のうちで一番花が多く、花壇がにぎやかな時期です。