三陽ミュージアムでは、現在「ニューイヤーフェスティバル」を開催中です。アトリウム内では、新年に合わせて「縁起のよい植物展」を開催中。一足早く、春の花でいっぱいの三陽ミュージアムで、どうぞごゆっくりお過ごしください。

[アトリウムフラワーガーデン]
 花壇のテーマは「春の祈り」。春を待ち望む、祈りに満ちた静かな庭、というテーマで、早春のガーデンを展示しています。花壇のチューリップが開き始め、日に日ににぎやかになってきています。
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 エントランスでは、元気をもらえるようなカラフルな花々が皆様をお出迎えしています。

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 こちらは中に入ることのできるたまごのオブジェです。チューリップが大きく育ってきて、暖かい昼間にはよく開いています。

【プリムラ ジュリアン】 サクラソウ科 プリムラ属
 プリムラはサクラソウの仲間で、「プリムラ ジュリエ(Primula juliae)」というコーカサス地方が原産の種類と、その他の原種や交配種を掛け合わせて誕生した園芸品種で、古くは「ジュリアナハイブリッド」などとも呼ばれました。よく似た園芸品種の「プリムラ ポリアンサ」と交配した品種も多く、現在ではその区分けがあいまいになっています。
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 プリムラ・ジュリアンは花に香りがあるものもあり、特に黄色い花に多いように思います。

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 通路沿いの花壇でもチューリップがよく咲いています。気温の低いこの季節は、花が長持ちです。

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 早春らしい花壇をお楽しみください。

[植物企画展]
 アトリウムの中庭側で、「縁起のよい植物展」を開催しています。
 今回は、こちらからも植物をご紹介します。
【カラタチバナ】 ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
 今回の企画展で縁起の良い植物として、一両から万両まで、昔のお金の名前がついた植物を展示していますが、それらの中でこのカラタチバナには「百両」という別名があります。カラタチバナは日本国内では中部以西に多く自生する常緑低木で、あまり光の届かない林の中などでも生育します。草丈は50cm程度で、細長く、つやのある緑の葉と赤い実が美しいです。
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【センリョウ】 センリョウ科 センリョウ属
 カラタチバナの「百両」に続いて、「千両」をご紹介します。縁起のよい植物として、切花でもおなじみの植物です。山林の半日陰に自生し、高さは80cmほどになります。庭木としてもよく栽培されます。
 カラタチバナや同じ仲間のマンリョウが、葉の下に実をつけるのに対し、このセンリョウは葉の上に実がつきます。黄色い実のものもあり、「キミノセンリョウ」と呼ばれます。
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 このほかにも、ナンテン(南天)やオモト(万年青)など、縁起が良いとされる花々を展示中です。



[光庭]
 光庭では、寄せ植えや、シンボルツリーの下の花壇で花々がご覧いただけます。
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【ヘレボルス ニゲル】 キンポウゲ科 ヘレボルス属
 原産地のヨーロッパでクリスマスの時期に咲くことから、「クリスマスローズ」と呼ばれる植物です。「クリスマスローズ」という呼び名は、日本ではこの植物の含まれるグループ(属)全体を指して呼ばれていますが、本来はこの「ニゲル」種だけをいう名前でした。当館でも、毎年1月頃には開花しています。
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 花は下向きではなく、横を向いて咲きます。

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 光庭では、冬から春に咲く花々を使った寄せ植えもたくさん展示しています。寒い中でも元気に開花中です。

 

[温室]
【アコウ】 クワ科 フィクス属
 日本、台湾、中国南部などに分布する常緑高木です。1~2cmほどの球形の花をたくさんつけています。イチジクと同じように、特殊なつくりの花で、受粉して熟すと淡紅色から白色に変化します。
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 枝にびっしりとついています。

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 温室に入ってすぐの、通路沿いにある高木です。



[前庭]
 ビオラ、寒咲きハナナ(冬咲きの菜の花)が見頃です。
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 この時期の前庭花壇は、黄色い菜の花でいっぱいです。

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 強風で少し倒れているものもありますが、よく咲いています。

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[ローズガーデン]
 ローズガーデンでは、冬のバラの剪定が続いています。5月頃の開花に向け、現在は少しお休みをしている花の多い花壇です。
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 そんな中でも、冬に咲く小さな花「スノードロップ」が咲き始めています。たくさん咲いた頃に、またご案内しようと思います。