三陽ミュージアムでは、屋外のカワヅザクラが満開を過ぎたところです。これからは、オオシマザクラ、ソメイヨシノ、サトザクラ(八重桜)や、スモモの花など、開花する花木が移り変わっていきます。

 当館は3月31日まで、開館20周年を記念して、入館料が無料となっております。この機会に、ぜひお越しください!


 それでは、本日は館内の花々を中心に、見ごろの花をご紹介します。

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 建物の入り口の風除室にある小さいコーナーがイースターの飾り付けに。カラフルなタマゴやうさぎが登場です。
 
[アトリウムフラワーガーデン]
 「フラワーカラーを楽しむガーデン」のテーマで、花壇ごとに違う色の花々を植栽しています。
 入り口には大きなパレットと本物の花を絵に見立てたイーゼルが。パレットの絵の具も花です。
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【クレマチス "カートマニー ジョー"】 キンポウゲ科 センニンソウ属
 ニュージーランド原産、フォステリー系やオセアニア系と呼ばれるグループのクレマチスです。過湿を嫌うので、地植えにするときは水はけに気をつけます。花は白く、径3~5cmほどの大きさで、株いっぱいに咲きます。花は早咲きで、屋外では3月~4月ごろに開きます。葉は常緑、大きく切れ込みの入った葉です。
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 入り口を入ってすぐの花壇。テーマカラーは黄色です。
 クレマチスはロックガーデン風に、大きな石の周りに這わせています。

【チューリップ "マグマ"】 ユリ科 チューリップ属
 花びらの中央部に緑色のラインが入る、ユニークな花色のチューリップです。チューリップの品種の中では、このように緑色のラインが入る花は「ビリディフローラ系」という分類に入ります。屋外で栽培する場合は遅咲きです。花色は淡い赤色、つやがあります。草丈が高く、すらっとした姿をしています。
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【ディモルフォセカ "パステリーナ"】 キク科 ディモルフォセカ属
 南アフリカ原産の植物で、白やオレンジ、黄色などの花色があります。昔は近縁の「オステオスペルマム」も同じ属の植物として扱われていましたが、現在では別属になっています。花は朝から夕方まで開き、曇りの日などは閉じています。
 この「パステリーナ」は、花びらの外側と中央部がオレンジ、他の部分が白の2色の花で、とてもかわいらしいです。
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 写真の花壇の左側奥がこのディモルフォセカです。

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 中央の花壇は写真撮影スポットになっており、ベンチで記念撮影ができます。

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 中央の花壇は反対側も花でいっぱい。全体にお楽しみください。

  

[温室]
 ヒスイカズラ、オオベニゴウカン、ラッパバナなど、当館の温室を代表する花々が開花中です。
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 ヒスイカズラは見ごろが続いています。常に20房ほどが開花しています。
 
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 こちら(写真右側)は温室2階、橋のそばにあるオオベニゴウカンの木です。そろそろ花期が終わりつつあるようで、花数が徐々に減ってきています。

【テンニンカ】 フトモモ科 テンニンカ属
 温室2階で見られるテンニンカは、東南アジア原産の常緑低木です。当館では、毎年3月ごろに開花します。咲きはじめが白、時間が経つとバラ色になる花で、花の径は5cmほどです。何輪かがまとまって咲きます。次々に開花するので、しばらくの間楽しめます。
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 ランの花壇の道をはさんでお隣、コエビソウのうしろの木です。


 このほか、今回はご紹介しなかった場所でも色々な花が楽しめます。ぜひ、散策をお楽しみください。
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 中庭。春の花でいっぱいです。

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 前庭のカワヅザクラは満開を過ぎ、葉が見えるようになってきました。