三陽ミュージアムでは、現在「コスモスフェア」を開催中です。前庭のコスモス花壇で、2000株ほどのコスモスが見頃を迎えているほか、前庭の別の花壇では植物企画展「コスモス展」を開催中。20品種ほどの、ちょっと変わった色や咲き方をするコスモスが見られます。

 館内・アトリウムの、秋の花壇のテーマはグリム童話より、「ヘンゼルとグレーテル」です。お菓子の家が出てくることで有名な童話の世界に飛び込んだような展示を、どうぞお楽しみください。
 また、館内2階の屋外にあるベランダガーデンでは、植物企画展「コリウス展」を開催しております。独特な模様や色とりどりの葉の70品種ほどを展示中です。

 それでは今回は、フェアにちなんで前庭花壇のコスモスから、見頃の花をご紹介していくことにします。

[前庭]
[植物企画展]
【コスモス ”デイドリーム”】 キク科 コスモス属
 コスモスというとピンク、白、赤など1色咲きの花が一般的だと思いますが、この「デイドリーム」は、花弁の中心部が濃く、外側は淡いピンク色のグラデーションになって色づく、優美な花色が特徴です。 現在、コスモス展の花壇では大変よく咲いています。花茎が長く、風に揺れる様子が爽やかです。
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 前庭では、コスモス花壇も見ごろになっております。帯状の花壇に2000株ほどを植栽しています。
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[アトリウムフラワーガーデン]
【フォックスフェイス】 ナス科 ソラナム属
 熱帯アメリカが原産の低木で、実を観賞します。園芸上では1年草として扱います。先の細い黄色い実で長さが5㎝ほど。付け根の部分に突起が出て名前のとおり「狐の顔」のような面白い形です。和名はもう少しあっさりした名前で、「ツノナス」といいます。切り花、鉢植え、タネが流通します。
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 入り口の花壇など、アトリウムのあちこちで見られます。

【リンドウ】 リンドウ科 リンドウ属
 リンドウは日本の秋の花としておなじみの植物です。野生のものは青紫色の花が特徴ですが、鉢物の園芸品種には青の他に桃色、白、赤などの花色があり、草丈は30~40cmほどのものが多いです。品種によって、花が開くタイプと、開かないタイプがあります。育てる場合は日によく当てること、冬の寒さにあてることが大切です。
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【ダリア】 キク科 ダリア属
 今回の花壇でも主役になるような活躍をしているのがダリアです。夏の暑さの厳しい日本では秋の花として知られましたが、現在では品種改良が進んで耐暑性のあるものが登場し、真夏は休むものの、初夏から晩秋まで、長い間、花が楽しめます。今回は色々な花色、咲き方の品種が植栽してありますので、ぜひお楽しみください。草丈120cmほどの高性品種は、花が大きくて豪華です。
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 花の径は10cm~15cmほどの品種を植栽しています。

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【セロシア “セルウェイレッド”】 ヒユ科 ケイトウ属 
 ケイトウの仲間は、春まきの1年草として出回ります。属の学名の由来は、ギリシア語の「燃焼した」という言葉からで、炎に似た見た目から来ているそうですが、この品種もまさに炎のようです。ちなみに和名のケイトウ(鶏頭)は、花を鶏のトサカに見立てたものです。
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【サルビア レウカンサ “ピンクアメジスト”】 シソ科 サルビア属
 サルビア レウカンサは、「アメジストセージ」や「メキシカンブッシュセージ」などの別名でも知られる、大型の宿根サルビアのひとつです。一般的なものは花色が紫色ですが、今回アトリウムで見られる花はかわいらしいピンク色の品種です。苗ですので小型ですが、地植えにすると大きく育ちます。
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 苞の部分が白く、花は明るいピンク色なのでとてもかわいらしいです。

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 いずれも、アトリウム中央の花壇で見られます。お菓子の家は中に入れるようになっています。

【コルチカム】 ユリ科 コルキクム属
 秋咲きの球根植物として流通し、別名は「イヌサフラン」といいます。秋に花だけが先に咲いて、花のあとに葉が出ます。クロッカスなどによく似た形ですが、もう少し肉厚な印象です。園芸種がたくさんあり、桃色、藤色、白などの花色、また八重咲きの品種もあります。当館では、アトリウム2階の窓から見えるスペースで、毎年秋に開花します。
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[温室]
【オウゴチョウ】 マメ科 カエサルピニア属
 西インド諸島原産の花木で、蝶々が群れ飛ぶような美しい花が咲きます。サンタンカ、デイゴとともに「沖縄三大名花」にも選ばれています。
 当館温室では、1階の橋の近くで見られます。現在はやや低い位置で咲いており、見やすいのでおすすめです。
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 木に看板が下がっていますので、参考にご覧ください。



[ベランダガーデン]
[植物企画展]
 屋上のベランダガーデンでは、「コリウス展」を開催しております。秋らしく、色とりどりで美しい葉をもつコリウス70品種をお楽しみください。
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[通用路脇花壇]
【シモバシラ】 シソ科 シモバシラ属
 日本国内に自生する植物で、主に林の中や林縁で見られます。茎が空洞のため、冬になると吸い上げた水分が氷結し、霜柱のようになることからつけられた名前です。当館でも冬になると、まれにその霜柱が見られます。現在見られるのは花で、小さい白い花が並んで咲きます。
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 通用路脇の花壇で見られます。



[ローズガーデン]
 ローズガーデンではパンパスグラス、シュウメイギク、ダリアなどが見られます。秋のバラの見頃は、10月の下旬からになりそうです。
 今回は、ローズガーデン奥のほうで咲いている花をご紹介します。

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【フヨウ】 アオイ科 ヒビスクス属
 四国から九州南部、沖縄、中国にかけて分布する落葉低木で、花が美しいため、観賞用の園芸品種がたくさんあり、主に庭木として親しまれています。当館のものは白花で、花の径は8cmほどです。スイフヨウ(酔芙蓉)とは違い、閉じるまで白いままです。こんもりとよく茂っています。
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【ヒガンバナ】 ヒガンバナ科 リコリス属
 秋咲きの球根植物で、原産地は日本と中国です。名前のとおり、秋のお彼岸に合わせるように開花します。現在当館で見られるのはやや遅くに開花したものですが、毎年まったく同じ時期に開花するのは見事です。
 40cmほどの茎の先に、茎を中心に輪になるように赤い花をつけ、中から伸びる長い雄しべも特徴です。上でご紹介したコルチカムと同じく、葉は花が終わったあとに出てきます。
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