三陽ミュージアムでは、現在フェア「夏の夕涼み」を実施中です。9月4日まで、皆様入館料無料、午後19時まで開館しておりますので、どうぞこの機会にご来館ください。
 なお、当館の最寄りの駐車場(稲毛海浜公園第一駐車場)は、公園内プールが開園しているため、大変混みあうことがあります(プール開園中は駐車料金も通常時と異なります)。お越しの際は、公共交通機関のご利用をお勧めいたします。

 現在、館内アトリウムでは、カラフルな観葉植物が主役の、南国リゾートのような室内花壇がご覧いただけます。中庭ではジニアやニチニチソウ、ペチュニアなど、温室ではハイビスカス、コチョウランなどが楽しめます。
前庭では広い花壇で小型のヒマワリの花が徐々に咲き揃い始め、大きなヒマワリも何輪も咲いています。
 また、まもなく開幕するリオデジャネイロオリンピックに合わせ、ブラジル原産の花にしるしをつけています。お越しの際は、合わせてお楽しみください。


[アトリウムフラワーガーデン]
 今回は、アトリウムで見られるブラジル原産の植物をご紹介します。
【アフェランドラ スクアロサ “ダニア” 】 キツネノマゴ科 アフェランドラ属
 ブラジル原産の植物で、葉脈に沿って入る白色の斑が美しい観葉植物です。花も楽しめ、苞の部分、中から飛び出す花も黄色です。熱帯植物の中でも高温を好み、20~25℃が生育の適温です。20℃以上あれば、挿し芽で増やせます。
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 入り口入ってすぐの花壇で見られます。

【エクメア ファッシアータ】 パイナップル科 エクメア属
 こちらもブラジル原産の植物で、シマサンゴアナナスとも呼ばれます。幅広でかたい葉、桃色の大きな花序が特徴です。花の桃色の部分は苞で、花は薄紫色で苞の間からのぞきます。
 エクメアの仲間は株の中央部が筒のようになり、水をためるしくみの植物です。家で育てる場合、水やりはそこにたまるようにやりますが、夏の間などは中の水が悪くならないよう、注意します。
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 写真のように、ブラジル原産の花には名札にブラジルの国旗マークがついています。お越しの際、探してみてくださいね!

[中庭]
【アンゲロニア “エンジェルス”】 ゴマノハグサ科 アンゲロニア属
 夏に旺盛に育つこのアンゲロニアも、元々はブラジルに自生する花のひとつです。夏の暑さに強く、夏の1年草として流通します。花色は紫、白、桃があります。この「エンジェルス」は、株が大きく育つ品種で、徒長しにくい特徴があります。白に薄紫の模様が入る花色がとても爽やかです。
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 こちらにも、こんな名札がついています。

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 中庭の花がいっぱいの花壇で見られます。丈が低いので、花壇のふちに植わっています。

[植物企画展]
 中庭と光庭では、実際のグリーンカーテンを作りながら展示する「グリーンカーテン見本展」を開催しております。
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 枝の先端を摘む「摘心(てきしん)」をしながら作っているため、現在の高さは窓の半分ほど。外側、内側にそれぞれ名札や説明をつけています。

【アサリナ】 ゴマノハグサ科 アサリナ属
 花が楽しめるつる植物で、原産地はメキシコです。葉は三角形かほこ型で、葉の長さは3cmほど、グリーンカーテンにすると優しく日差しをさえぎります。
 花も3cmほどで、鐘型で下向きにきます。紫、桃、白など花色も色々なので、ミックスして植えても楽しいです。
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[前庭]
 エントランスや花壇でヒマワリが楽しめます。大きな花壇のヒマワリは、来週に見ごろになりそうです。今回は、現在咲いているヒマワリと、ヒマワリによく似た色や形の花をご紹介します。
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 建物前に植えてある「ど根性ヒマワリ」。2011年、東日本大震災の年に、津波にあった石巻で花を咲かせたヒマワリの子孫で、今年のものは6世です。大きく育ち、元気に咲いています。

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 ヒマワリの花壇でも、花が開きつつあります。こちらは丈が120cm程度。小型のヒマワリです、

【ルドベキア “タカオ”】 キク科 ルドベキア属
 ルドベキアはキク科の多年草で、北アメリカが原産です。育てやすく、美しい黄色の花をつけるので、園芸品種がたくさんあります。その反面、生育旺盛なために各地で雑草化して問題になっており、仲間のひとつ「オオハンゴンソウ」は特定外来生物に指定されています。
 この「タカオ」は5cmほどの花を株いっぱいに咲かせる園芸品種です。草丈は120cm程度で、こんもりとした株になり、この時期の花壇を元気に彩ります。
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【サンビタリア】 キク科 サンビタリア属
 サンビタリアはキク科1年草で、6月~11月頃が花の時期です。原産地はメキシコからグアテマラかけてで、上にではなく這うように横に広がっていく性質があります。花は黄色、またはオレンジ色で、中央部が茶色または緑色になる園芸品種があります。花の径は2cmほど。ヒマワリをミニチュアにしたような形で、かわいいです。
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 宿根草花壇で見られます。

 

【メランポジウム】 キク科 メランポジウム属
 中央アメリカ原産の1年草で、夏に黄色の小さな花を咲かせます。たくさん枝分かれしてこんもりとした株になり、株いっぱいに花をつけて長い間楽しめます。草丈は40cm~80cm程度、咲きながら株が大きく育っていきます。葉がくるんと丸まって、裏の白い色が見えたら水不足のサインです。たっぷりやると復活します。
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 後ろの赤いベゴニアは丸い形の枠に植えてありますが、手前のメランポジウムは花壇に植えてあるだけです。こんな風にこんもりと大きくなります。
 


[脇庭]
 道沿いでユリやカンゾウ、セージ、ミズヒキ、カンナなどが見られます。
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【カンナ】 カンナ科 カンナ属
 カンナは夏に花の咲く大型の宿根草で、原種は熱帯アメリカに分布します。1800年代からヨーロッパで交配が始まり、現在のように大きく美しい花の咲く園芸品種がつくられるようになりました。花のつくりが独特で、花びらはだいたいが雄しべにならなかった「仮雄ずい」という部分が変化したものです。
 草丈は品種によって80cm~2mほどになり、緑葉、銅葉など葉の色でも楽しめます。
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 脇庭の温室近くで見られます。当館のものは草丈180cmほどです。