三陽ミュージアムでは、現在館内・アトリウムが「フローラルジューンブライド~6月の幸せな花嫁~」のテーマで、ウェディングに実際に使われる花々も含め、初夏の花でいっぱいの花壇をご覧いただけます。

 日本では6月というと梅雨のシーズン。屋外の花壇では、アジサイやクレオメといったお天気が悪い時にこそ色が映えるような植物たちも元気です。

 ぜひ、この時期ならではの三陽ミュージアムをお楽しみください。

 それでは、雨の中美しく咲く屋外花壇から、今回は見ごろの花をご紹介します。

[前庭]
【クレオメ】 フウチョウソウ科 クレオメ属
 当館前庭ではおなじみの花で、6月ごろから見ごろを迎えます。原産は熱帯アメリカ。花が咲きながら伸びていき、草丈は100cmほどになります。花びらが薄く、晴れた昼間にはしおれぎみになりますが、曇りや雨、早朝や夕方には花がピンとしてきれいです。
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[脇庭]
【ディクロア】 ユキノシタ科 ディクロア属
 中国原産の常緑低木で、別名「常山(ジョウザン)アジサイ」。花の形からアジサイと呼ばれますが、分類では別の種類の植物です。根に薬効があり、漢方薬に利用されるそうです。
 当館では、去年アトリウムの花壇で使ったものを移植しましたが、よく根付いてくれました。青くかわいらしい花です。花のあとには実も楽しめます。
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 花時計のある門のそば、カシワバアジサイの足元で見られます。



[アトリウムフラワーガーデン]
【ディサ】 ラン科 ディサ属
 南アフリカが原産のランの一種で、長く伸びた花茎の先に、いくつかの花をつけます。ランの仲間は「唇弁」という花びらが下向きにつくものが多いですが、このディサは上向きにつくのが面白いです。花の径は5cmほど。現在、アトリウムの花壇では2品種の花を植栽していますが、いずれも色鮮やかで美しいです。
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【グロキシニア】 イワタバコ科 シニンギア属
 別名「オオイワギリソウ」という、イワタバコ科の植物です。旧属名のグロキシニアの名前が、現在の園芸名として一般的になっています。10cmほどの花茎を伸ばし、先にラッパ型の花を咲かせます。かなり小型の植物ですが、草丈に対して花は大きく、華やかです。花色は赤、白、桃、紫などで、八重咲きの品種も多くあります。
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 アトリウムに入ってすぐの花壇、中庭の出入り口付近で見られます。

【ハイドランジア "泉鳥"】 ユキノシタ科 アジサイ属
 花の縁取りの部分が装飾花になる「ガクアジサイ」タイプのアジサイで、装飾花の色が白から淡い水色になるのが、何とも上品で美しいです。ウェディングのテーマにもよく似合います。今回は、青や白の花を集めた花壇で展示しています。
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【マダガスカルジャスミン】 ガガイモ科 ステファノティス属
 名前のとおり、原産はマダガスカル島です。しかしジャスミンとは似ているというだけで、全く違う種類の植物です。常緑のつる植物で、4月~6月ごろに咲く白い花が美しく、芳香もあります。切り花として、ブライダルブーケによく利用されます。
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 花嫁が身支度をする部屋、「ブライズルーム」をイメージした花壇です。青や白の花を集めています。

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 アジサイを中心にたくさんの花々が咲くアトリウム中央の花壇のガゼボ(あずまや)では、記念撮影もできます。どうぞお楽しみください!


【カトレア "ムラサキノウスヨウ"】 ラン科 カトレア属
 千葉市の農政センターと、千葉市内の洋ラン農家が共同で開発した品種のカトレアで、毎年開花時期になると当館で展示を行っています。同じ交配親から生まれた兄弟株ですが、ひとつひとつの色や形に個性があります。ぜひこの機会にご覧ください。(千葉市によるこのカトレアの紹介ページはこちらからご覧いただけます。)
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 交配の仕方やそこから苗までの育て方、この「ムラサキノウスヨウ」についての説明も一緒に見られます。

 

[光庭]
[植物企画展] 
 光庭では植物企画展の「さわって楽しむハーブ展」を開催しています。ミントやタイムなど、同じ仲間の植物で香りが違うものもたくさんありますので、ぜひ実際にさわってみて、香りの違いをお楽しみください。

【ロングウッドタイム】 シソ科 ティムス属
 タイムの仲間はほふく性があり、地面を覆う種類が多いのですが、このロングウッドタイムもそのような性質があります。銀葉が美しく、ピンク色の花がかわいらしい種類です。さわやかな香りがあり、ハーブとして売られてはいますが、観賞用です。グラウンドカバーや寄せ植えなどに向きます。
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[温室]
【タッカ シャントリエリ】 タシロイモ科 タッカ属
 東南アジア原産の植物で、猫の顔のように見える花から、「ブラックキャット」の別名もあります。花は咲くまでは上を向いていますが、咲くと下向きになります。花の中央から外に向かって広がるひも状の部分が、まさに猫のヒゲのよう。とっても変わっている花ですので、お越しの際はぜひご覧ください。
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 花は咲くと下向きに垂れ下がります。上の方にある、円錐型に見えるのがつぼみです。

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 温室2階の花壇で見られます。



[キッチンガーデン]
 夏野菜やハーブ類などが元気に生育中です。

【ゴマ】 ゴマ科 ゴマ族
 原産地はアフリカともインドとも言われます。ヨーロッパや中国では栽培の歴史がきわめて古く、中国では紀元前から、日本でも600年代(飛鳥時代)には栽培されていました。ゴマ粒はよく目にしますが、どんな植物なのかは知らない方が多いのではないでしょうか。現在、かわいらしい花が咲いていますので、ぜひご覧ください。
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【エキナセア】 キク科 エキナセア属
 北アメリカ原産の宿根草です。花びらに見える「舌状花」の部分が下向きに反り返るのが特徴です。草丈は80cm~100cm程度、花の径は10cmほどになり、何輪かが一度に咲くので、印象の強い花です。花色は、品種によって桃、白、橙色などがあり、八重咲きになる品種もあります。
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 いずれもキッチンガーデンで見られます。