三陽ミュージアムでは、現在「ローズフェア」を開催中です。当館の外庭のローズガーデンは、今年は大変花つきがよく、見ごろが続いています。春だけに咲く種類もあり、1年のうちで一番美しい季節です。
また、当館のローズガーデンは、バラと一緒にたくさんの宿根草や季節の一年草が見られるのも見どころのひとつ。どうぞバラだけでなく、一緒に咲く花々も合わせてお楽しみください。
それでは今回は、そんな見頃の続くローズガーデンで、バラと一緒に咲く花々から、見頃の花をご紹介しようと思います。
[ローズガーデン]
写真のエリアでは、イングリッシュローズといわれる品種群を中心に、少しクラシカルな花型のバラをたくさん植栽しています。
【ゲラニウム サンギネウム アルバム】 フウロソウ科 フウロソウ属
ヨーロッパからコーカサスにかけての地域が原産で、和名は「アケボノフウロ」という花の白花品種です。草丈40cm程度にこんもりと茂り、株いっぱいに径が3cmほどのかわいらしい5弁花をつけます。
フウロソウの仲間には細く長く茎が伸びるもの、こんもりと茂るものなど種類によっていろいろな草姿があり、花色や花の大きさも様々ですが、バラなどほかの花とも合わせやすく、それだけでもかわいらしい種類が多いので、庭植えにお勧めの宿根草です。
【マルバ "ブルーファウンテン"】 アオイ科 ゼニアオイ属
マルバはハーブ名では「コモンマロウ」という名前でも知られる、ゼニアオイの仲間です。現在ローズガーデンで見られる品種は、青紫の花がとても涼しげ。品種名は直訳すると「青い泉」の意味です。茎や葉がみずみずしく大きく育つので、花壇の中で存在感があります。草丈は1mほどになっています。
【キョウガノコ】 バラ科 シモツケソウ属
園芸植物として日本で古くから栽培されている植物で、草丈は当館では80cm程度、茎の先端に広がるように紅色の花をつけます。花は雄しべがよく目立ち、ふんわりと優しい印象です。茎や葉軸が赤くなるのが特徴です。「キョウガノコ(京鹿子)」は、「仲夏」(6月のはじめから7月のはじめ頃)の季語にもなっています。
園路を挟んだ向かい側の花壇も、花々が咲き競ってとてもにぎやかです。
【オルレヤ】 セリ科 オルレヤ属
「オルレイア」「オルラヤ」「ホワイトレース」などの名前でも呼ばれる1年草です。80cmほどの高さになり、よく分枝して茎の先端に丸く集まった花序をつけます。花色は白く、外側の花びらだけやや大きくなって華やかです。
バラとよく合うため、当館のローズガーデンに植えています。宿根草ではありませんが、こぼれ種でよく増え、毎年きれいな花を見せてくれます。
[脇庭]
脇庭はローズガーデンと前庭をつなぐ、園路沿いの花壇です。今年は一部花壇の植え替えを行い、いろいろな品種のアジサイが植え付けられました。まだ小さい苗ですが、大きく育って花を咲かせるのが楽しみです!
花壇のふちどりなどで、アジサイ以外の花もお楽しみいただけますので、どうぞご覧ください。
【ロータス "ブリムストーン"】 マメ科 ロツス属
学名は「Lotus hirsutus(ロツス ヒルスツス)」といい、種小名は「毛が多い」の意味です。その名前のとおり、葉や茎にやわらかい毛が密生しています。葉色が美しい園芸品種で、花壇のふちどりなどに向きます。当館では半日陰に植えているせいか形が崩れやすいのがやや難点ですが、この時期は白い花も楽しめ、かわいらしい植物です。
【ミツバシモツケ】 バラ科 ギレニア属
北アメリカ原産の植物で、「ミツバシモツケ」は通称で、シモツケソウの仲間ではありません。他に属名の「ギレニア」という名前でも流通します。「ミツバ」とつくように、3枚ずつになる葉が特徴です。茎や葉柄は赤くなります。花は花弁が細長く、径は2cmほど。いくつかの花が一緒に咲きます。花は派手ではありませんが、独特の魅力があります。
【イヌコリヤナギ "ハクロニシキ"】 ヤナギ科 ヤナギ属
品種名は漢字で書くと「白露錦」です。日本各地の湿地などに生えるヤナギのひとつ、「イヌコリヤナギ」の、葉の色を楽しむ園芸品種です。低木で、たくさんの枝を伸ばして茂ります。当館のものは2mほど。新芽は白く、特に新しい部分には少し赤色が乗り、とても美しいです。
いずれも脇庭で見られます。
[前庭]
前庭では、アイスランドポピーが咲いていた花壇が模様替えになりました。新しい花はクレオメ。梅雨の時期に美しく咲く花です。もう花をつけてはいますが、見ごろは6月に入ってからになります。
[アトリウムフラワーガーデン]
館内、アトリウムはフランスの田舎町をイメージした花壇です。古さを上品に取り入れた、「シャビーシック」が花壇のテーマになっており、アジサイやバラなどを中心に、草花がお楽しみいただけます。
【ランタナ "アロハ"】 クマツヅラ科 ランタナ属
ランタナは熱帯アメリカなどが原産の植物で、日本でよく育てられるものに、「ランタナ(シチヘンゲ)」や「コバノランタナ」、それらの雑種があります。小さい花が半球状に集まって、5cmほどの花序を作ります。気温が高ければ、春から秋まで開花します。
この「アロハ」は斑入りの葉が特徴の園芸品種で、花色は黄色。花がない時期でも観葉植物として楽しめます。
【ホワイトレースフラワー】 セリ科 ドクゼリモドキ属
地中海地方が原産で、春播きも秋播きもできる一年草です。大きく育つと、草丈は1mほどになります。茎の先端に、レースのように広がって花をつけ、切り花としてもよく用いられます。
ローズガーデンに咲く、同じくセリ科のオルレヤを上でご紹介しましたが、こちらのホワイトレースフラワーも繊細な花で、同じように使えます。
【ジギタリス イルミネーションフレーム】 ゴマノハグサ科 ジギタリス属
ジギタリスの「イルミネーション」シリーズは、ジギタリスと、近縁でカナリア諸島原産のイソクレプシスという植物との交配から誕生した交配種で、ハイブリッドジギタリスなどの名前で流通します。葉色は濃く、花がとがっている特徴があります。花壇で目を引くような、鮮やかな花色も魅力です。
アトリウム中央の花壇近く、玄関の部分で見られます。
【サルビア パテンス】 シソ科 サルビア属
メキシコの山地は原産で、和名は「ソライロサルビア」。長さ4cmほどの花はややまばらですが、青く美しいです。茎は直立し、軟毛があります。寒さにやや弱いため、花壇に植える場合には冬に防寒をしてやると良いです。
アトリウム中央の花壇で見られます。
[光庭]
[植物企画展]
光庭では、植物企画展「花と香りを楽しむハーブ展」を開催しております。たくさんの種類のタイムやミント、それ以外にも色々なハーブの鉢植えが展示してあります。
[温室]
温室では、以前にご紹介した「アリストロキア ギガンテア」がたくさん咲きました。きれいではないのですが、面白い花ですのでお越しの際はぜひご覧ください。このほか、ヒスイカズラ、サンタンカなども見られます。
アリストロキアは温室1階、柱のそばで咲いています。
また、当館のローズガーデンは、バラと一緒にたくさんの宿根草や季節の一年草が見られるのも見どころのひとつ。どうぞバラだけでなく、一緒に咲く花々も合わせてお楽しみください。
それでは今回は、そんな見頃の続くローズガーデンで、バラと一緒に咲く花々から、見頃の花をご紹介しようと思います。
[ローズガーデン]
写真のエリアでは、イングリッシュローズといわれる品種群を中心に、少しクラシカルな花型のバラをたくさん植栽しています。
【ゲラニウム サンギネウム アルバム】 フウロソウ科 フウロソウ属
ヨーロッパからコーカサスにかけての地域が原産で、和名は「アケボノフウロ」という花の白花品種です。草丈40cm程度にこんもりと茂り、株いっぱいに径が3cmほどのかわいらしい5弁花をつけます。
フウロソウの仲間には細く長く茎が伸びるもの、こんもりと茂るものなど種類によっていろいろな草姿があり、花色や花の大きさも様々ですが、バラなどほかの花とも合わせやすく、それだけでもかわいらしい種類が多いので、庭植えにお勧めの宿根草です。
【マルバ "ブルーファウンテン"】 アオイ科 ゼニアオイ属
マルバはハーブ名では「コモンマロウ」という名前でも知られる、ゼニアオイの仲間です。現在ローズガーデンで見られる品種は、青紫の花がとても涼しげ。品種名は直訳すると「青い泉」の意味です。茎や葉がみずみずしく大きく育つので、花壇の中で存在感があります。草丈は1mほどになっています。
【キョウガノコ】 バラ科 シモツケソウ属
園芸植物として日本で古くから栽培されている植物で、草丈は当館では80cm程度、茎の先端に広がるように紅色の花をつけます。花は雄しべがよく目立ち、ふんわりと優しい印象です。茎や葉軸が赤くなるのが特徴です。「キョウガノコ(京鹿子)」は、「仲夏」(6月のはじめから7月のはじめ頃)の季語にもなっています。
園路を挟んだ向かい側の花壇も、花々が咲き競ってとてもにぎやかです。
【オルレヤ】 セリ科 オルレヤ属
「オルレイア」「オルラヤ」「ホワイトレース」などの名前でも呼ばれる1年草です。80cmほどの高さになり、よく分枝して茎の先端に丸く集まった花序をつけます。花色は白く、外側の花びらだけやや大きくなって華やかです。
バラとよく合うため、当館のローズガーデンに植えています。宿根草ではありませんが、こぼれ種でよく増え、毎年きれいな花を見せてくれます。
[脇庭]
脇庭はローズガーデンと前庭をつなぐ、園路沿いの花壇です。今年は一部花壇の植え替えを行い、いろいろな品種のアジサイが植え付けられました。まだ小さい苗ですが、大きく育って花を咲かせるのが楽しみです!
花壇のふちどりなどで、アジサイ以外の花もお楽しみいただけますので、どうぞご覧ください。
【ロータス "ブリムストーン"】 マメ科 ロツス属
学名は「Lotus hirsutus(ロツス ヒルスツス)」といい、種小名は「毛が多い」の意味です。その名前のとおり、葉や茎にやわらかい毛が密生しています。葉色が美しい園芸品種で、花壇のふちどりなどに向きます。当館では半日陰に植えているせいか形が崩れやすいのがやや難点ですが、この時期は白い花も楽しめ、かわいらしい植物です。
【ミツバシモツケ】 バラ科 ギレニア属
北アメリカ原産の植物で、「ミツバシモツケ」は通称で、シモツケソウの仲間ではありません。他に属名の「ギレニア」という名前でも流通します。「ミツバ」とつくように、3枚ずつになる葉が特徴です。茎や葉柄は赤くなります。花は花弁が細長く、径は2cmほど。いくつかの花が一緒に咲きます。花は派手ではありませんが、独特の魅力があります。
【イヌコリヤナギ "ハクロニシキ"】 ヤナギ科 ヤナギ属
品種名は漢字で書くと「白露錦」です。日本各地の湿地などに生えるヤナギのひとつ、「イヌコリヤナギ」の、葉の色を楽しむ園芸品種です。低木で、たくさんの枝を伸ばして茂ります。当館のものは2mほど。新芽は白く、特に新しい部分には少し赤色が乗り、とても美しいです。
いずれも脇庭で見られます。
[前庭]
前庭では、アイスランドポピーが咲いていた花壇が模様替えになりました。新しい花はクレオメ。梅雨の時期に美しく咲く花です。もう花をつけてはいますが、見ごろは6月に入ってからになります。
[アトリウムフラワーガーデン]
館内、アトリウムはフランスの田舎町をイメージした花壇です。古さを上品に取り入れた、「シャビーシック」が花壇のテーマになっており、アジサイやバラなどを中心に、草花がお楽しみいただけます。
【ランタナ "アロハ"】 クマツヅラ科 ランタナ属
ランタナは熱帯アメリカなどが原産の植物で、日本でよく育てられるものに、「ランタナ(シチヘンゲ)」や「コバノランタナ」、それらの雑種があります。小さい花が半球状に集まって、5cmほどの花序を作ります。気温が高ければ、春から秋まで開花します。
この「アロハ」は斑入りの葉が特徴の園芸品種で、花色は黄色。花がない時期でも観葉植物として楽しめます。
【ホワイトレースフラワー】 セリ科 ドクゼリモドキ属
地中海地方が原産で、春播きも秋播きもできる一年草です。大きく育つと、草丈は1mほどになります。茎の先端に、レースのように広がって花をつけ、切り花としてもよく用いられます。
ローズガーデンに咲く、同じくセリ科のオルレヤを上でご紹介しましたが、こちらのホワイトレースフラワーも繊細な花で、同じように使えます。
【ジギタリス イルミネーションフレーム】 ゴマノハグサ科 ジギタリス属
ジギタリスの「イルミネーション」シリーズは、ジギタリスと、近縁でカナリア諸島原産のイソクレプシスという植物との交配から誕生した交配種で、ハイブリッドジギタリスなどの名前で流通します。葉色は濃く、花がとがっている特徴があります。花壇で目を引くような、鮮やかな花色も魅力です。
アトリウム中央の花壇近く、玄関の部分で見られます。
【サルビア パテンス】 シソ科 サルビア属
メキシコの山地は原産で、和名は「ソライロサルビア」。長さ4cmほどの花はややまばらですが、青く美しいです。茎は直立し、軟毛があります。寒さにやや弱いため、花壇に植える場合には冬に防寒をしてやると良いです。
アトリウム中央の花壇で見られます。
[光庭]
[植物企画展]
光庭では、植物企画展「花と香りを楽しむハーブ展」を開催しております。たくさんの種類のタイムやミント、それ以外にも色々なハーブの鉢植えが展示してあります。
[温室]
温室では、以前にご紹介した「アリストロキア ギガンテア」がたくさん咲きました。きれいではないのですが、面白い花ですのでお越しの際はぜひご覧ください。このほか、ヒスイカズラ、サンタンカなども見られます。
アリストロキアは温室1階、柱のそばで咲いています。
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。