三陽ミュージアムでは、現在前庭ではアイスランドポピーやヒナゲシなどの春の一年草が、館内アトリウムではバラやアジサイなどの初夏の花々が、他にも館内の光庭でエゴノキ、中庭で宿根草を中心とした植物などがそれぞれ見ごろとなっており、花々が大変にぎやかな季節を迎えています。また、来週から「ローズフェア」が始まりますが、春が暖かかったせいか、例年より早くローズガーデンでバラが開き始めています。
どこを見ても花がいっぱいの、気持ちの良い季節です。ぜひ、実際にお越しいただければと思います。
それでは今回は、館内の光庭で見ごろを迎えた花木から、見ごろの花をご紹介していきましょう。
[光庭]
【エゴノキ】 エゴノキ科 エゴノキ属
日本に広く分布する落葉樹で、例年5月頃に径が2~3cmの白い花を下向きに、枝いっぱいにつけます。樹形が良いこと、花が咲くことが好まれてか、庭木として用いるほか、古くは実を石けん代わりに使ったり、魚毒として魚採りに使ったり、材は床柱、杖の柄、玩具などの細工にも用いました。
花のあとには実がなり、当館ではよくハトが食べに来ています。
アトリウムから出入りできる光庭のシンボルツリーになっているのがこのエゴノキです。
[植物企画展]
光庭では、植物企画展「花と香りを楽しむハーブ展」を行っています。たくさんの種類のハーブが見られます。ぜひご覧ください。
【チャイブ】 ユリ科 アリウム属
チャイブはユリ科の多年草で、ネギの仲間です。北半球に広く分布します。日本で栽培されるアサツキはこのチャイブの変種とされます。根元の鱗茎(りんけい:タマネギやニンニクのようなふくらんだ部分)は大きくならず、葉を料理の香りづけなどに使います。花も食べられるので、サラダの飾りなどに細かく散らすと華やかです。
[アトリウムフラワーガーデン]
アトリウムは「シャビーシックガーデン」をテーマに、フランスの田舎町をイメージした、古い道具類などを上品に取り入れ、シックな雰囲気の花壇をお楽しみいただけます。
時期より少し早く、バラやアジサイが花壇の主役です。
【オタフクアジサイ】 ユキノシタ科 アジサイ属
アジサイの園芸品種のひとつで、「オタフクアジサイ」は流通名、本当の品種名は「ウズアジサイ」といいます。花びらに見えるがくの部分、装飾花のふちが丸まるのが特徴で、ユニークな花の形をした品種です。
【ペラルゴニウム "ミルキーバニー"】 フウロソウ科 ペラルゴニウム属
ペラルゴニウムは、フウロソウ科の植物で、園芸上では「ゼラニウム」の名前でよく知られる植物の仲間です。花の形、葉の形、大きさなどに色々なものがあります。この「ミルキーバニー」は、名前のとおりウサギの耳のような花形がかわいらしいです。細い花茎が長く伸びた先に花がつき、名脇役として花壇を彩っています。
アトリウムいちばん奥の小さな花壇では、中央の水鉢で金魚が泳ぎます。
【ユキノシタ】 ユキノシタ科 ユキノシタ属
日本国内にも自生し、日陰の湿った岩の上などに育ちます。ほふく枝を出して、地面を覆うようによく増えます。花の時期は5~6月頃で、花茎の高さは、当館のものは30cmほどです。白い小さな花をまばらにたくさんつけ、涼しげです。花びらは下の2枚が大きく、よく目立ちます。
模様が入る丸い葉だけでも楽しめます。
[中庭]
アトリウムから出たところにある中庭では、宿根草を中心にたくさんの花が見頃となっています。
現在、花のボリュームがすごいです。
アトリウムからの出入り口のすぐ近くに、食虫植物の入った水鉢が置いてありますが、ここで花を咲かせているものがあるのでご紹介しましょう。
【サラセニア】 サラセニア科 サラセニア属
葉が筒状のトランペット型になり、中に入った虫などを消化して栄養とする食虫植物のひとつです。原産地は北アメリカで、寒さには強い種類です。現在花をつけており、ひょろっと伸びた赤い花が目を引きます。花は下を向いて咲き、周りの垂れ下がった部分が花弁です。
[温室]
【アリストロキア ギガンテア】 ウマノスズクサ科 アリストロキア属
ブラジル原産のつる植物で、大人の手のひらより大きく広がる花がとてもユニークです。裏側に豆のさやのような袋状になった部分がありますが、ここに虫を誘い込み、受粉を助けてもらうそうです。花びらには網目のような模様があり、中央部だけビロードのような色味の模様が入ります。
開いた花と、右側はつぼみです。つぼみも変わった形で面白いです。
温室1階、中庭への出口がある近くの柱で、写真の花とつぼみが見られます。
温室ではヒスイカズラの花が再び見られるようになりました。ちょうど見やすい柱の前で咲いています。
[キッチンガーデン]
屋上、キッチンガーデンでは、夏野菜がすくすくと成長中。花が見られるものもありますので、ぜひお立ち寄りください。
【コモンセージ】 シソ科 サルビア属
南ヨーロッパが原産で、成長すると低木状になります。和名は「セージ」といいますが、他のサルビア属の植物も総称として「セージ」という呼び方をするので、区別するためにこの名前で呼ばれることが多いです。
ヨーロッパでは古くから薬草として使われ、香りづけに料理にもよく利用されます。花は薄紫色です。
キッチンガーデンの壁沿い、角のところで咲いています。
[前庭]
前庭では、春の一年草類が見ごろを迎えています。この時期、花壇は一年を通していちばん色鮮やかです。
【ヒナゲシ】 ケシ科 ケシ属
別名の「虞美人草(ぐびじんそう)」、英名の「シャーレーポピー」という名前も知られます。ヨーロッパ中部が原産、草丈50cmほどの一年草で、花色は白、桃、赤まで色幅があり、咲き方も一重咲きから八重咲きまで様々です。 日本では江戸時代から栽培の記録があります。花期は5月~7月ごろです。
【アイスランドポピー】 ケシ科 ケシ属
当館の春を彩る花の中でも、特にカラフルで華やかな花です。園芸上では一年草として扱いますが、原産地では多年草です。葉はロゼット状になり、細い花茎を何本も伸ばして花を咲かせます。花の径は6cmほど、草丈は30cmほどです。ヒナゲシよりも少し早く、4月~5月頃が花期で、花色は白、黄、橙、桃、赤などです。
春らしい風景が楽しめます。
[ローズガーデン]
ローズガーデンでは、はやくもバラが咲き始めています。シャクヤクや、バラと一緒に花壇を彩る宿根草などの花々も日に日に美しさを増しています。どうぞごゆっくりお楽しみください。
どこを見ても花がいっぱいの、気持ちの良い季節です。ぜひ、実際にお越しいただければと思います。
それでは今回は、館内の光庭で見ごろを迎えた花木から、見ごろの花をご紹介していきましょう。
[光庭]
【エゴノキ】 エゴノキ科 エゴノキ属
日本に広く分布する落葉樹で、例年5月頃に径が2~3cmの白い花を下向きに、枝いっぱいにつけます。樹形が良いこと、花が咲くことが好まれてか、庭木として用いるほか、古くは実を石けん代わりに使ったり、魚毒として魚採りに使ったり、材は床柱、杖の柄、玩具などの細工にも用いました。
花のあとには実がなり、当館ではよくハトが食べに来ています。
アトリウムから出入りできる光庭のシンボルツリーになっているのがこのエゴノキです。
[植物企画展]
光庭では、植物企画展「花と香りを楽しむハーブ展」を行っています。たくさんの種類のハーブが見られます。ぜひご覧ください。
【チャイブ】 ユリ科 アリウム属
チャイブはユリ科の多年草で、ネギの仲間です。北半球に広く分布します。日本で栽培されるアサツキはこのチャイブの変種とされます。根元の鱗茎(りんけい:タマネギやニンニクのようなふくらんだ部分)は大きくならず、葉を料理の香りづけなどに使います。花も食べられるので、サラダの飾りなどに細かく散らすと華やかです。
[アトリウムフラワーガーデン]
アトリウムは「シャビーシックガーデン」をテーマに、フランスの田舎町をイメージした、古い道具類などを上品に取り入れ、シックな雰囲気の花壇をお楽しみいただけます。
時期より少し早く、バラやアジサイが花壇の主役です。
【オタフクアジサイ】 ユキノシタ科 アジサイ属
アジサイの園芸品種のひとつで、「オタフクアジサイ」は流通名、本当の品種名は「ウズアジサイ」といいます。花びらに見えるがくの部分、装飾花のふちが丸まるのが特徴で、ユニークな花の形をした品種です。
【ペラルゴニウム "ミルキーバニー"】 フウロソウ科 ペラルゴニウム属
ペラルゴニウムは、フウロソウ科の植物で、園芸上では「ゼラニウム」の名前でよく知られる植物の仲間です。花の形、葉の形、大きさなどに色々なものがあります。この「ミルキーバニー」は、名前のとおりウサギの耳のような花形がかわいらしいです。細い花茎が長く伸びた先に花がつき、名脇役として花壇を彩っています。
アトリウムいちばん奥の小さな花壇では、中央の水鉢で金魚が泳ぎます。
【ユキノシタ】 ユキノシタ科 ユキノシタ属
日本国内にも自生し、日陰の湿った岩の上などに育ちます。ほふく枝を出して、地面を覆うようによく増えます。花の時期は5~6月頃で、花茎の高さは、当館のものは30cmほどです。白い小さな花をまばらにたくさんつけ、涼しげです。花びらは下の2枚が大きく、よく目立ちます。
模様が入る丸い葉だけでも楽しめます。
[中庭]
アトリウムから出たところにある中庭では、宿根草を中心にたくさんの花が見頃となっています。
現在、花のボリュームがすごいです。
アトリウムからの出入り口のすぐ近くに、食虫植物の入った水鉢が置いてありますが、ここで花を咲かせているものがあるのでご紹介しましょう。
【サラセニア】 サラセニア科 サラセニア属
葉が筒状のトランペット型になり、中に入った虫などを消化して栄養とする食虫植物のひとつです。原産地は北アメリカで、寒さには強い種類です。現在花をつけており、ひょろっと伸びた赤い花が目を引きます。花は下を向いて咲き、周りの垂れ下がった部分が花弁です。
[温室]
【アリストロキア ギガンテア】 ウマノスズクサ科 アリストロキア属
ブラジル原産のつる植物で、大人の手のひらより大きく広がる花がとてもユニークです。裏側に豆のさやのような袋状になった部分がありますが、ここに虫を誘い込み、受粉を助けてもらうそうです。花びらには網目のような模様があり、中央部だけビロードのような色味の模様が入ります。
開いた花と、右側はつぼみです。つぼみも変わった形で面白いです。
温室1階、中庭への出口がある近くの柱で、写真の花とつぼみが見られます。
温室ではヒスイカズラの花が再び見られるようになりました。ちょうど見やすい柱の前で咲いています。
[キッチンガーデン]
屋上、キッチンガーデンでは、夏野菜がすくすくと成長中。花が見られるものもありますので、ぜひお立ち寄りください。
【コモンセージ】 シソ科 サルビア属
南ヨーロッパが原産で、成長すると低木状になります。和名は「セージ」といいますが、他のサルビア属の植物も総称として「セージ」という呼び方をするので、区別するためにこの名前で呼ばれることが多いです。
ヨーロッパでは古くから薬草として使われ、香りづけに料理にもよく利用されます。花は薄紫色です。
キッチンガーデンの壁沿い、角のところで咲いています。
[前庭]
前庭では、春の一年草類が見ごろを迎えています。この時期、花壇は一年を通していちばん色鮮やかです。
【ヒナゲシ】 ケシ科 ケシ属
別名の「虞美人草(ぐびじんそう)」、英名の「シャーレーポピー」という名前も知られます。ヨーロッパ中部が原産、草丈50cmほどの一年草で、花色は白、桃、赤まで色幅があり、咲き方も一重咲きから八重咲きまで様々です。 日本では江戸時代から栽培の記録があります。花期は5月~7月ごろです。
【アイスランドポピー】 ケシ科 ケシ属
当館の春を彩る花の中でも、特にカラフルで華やかな花です。園芸上では一年草として扱いますが、原産地では多年草です。葉はロゼット状になり、細い花茎を何本も伸ばして花を咲かせます。花の径は6cmほど、草丈は30cmほどです。ヒナゲシよりも少し早く、4月~5月頃が花期で、花色は白、黄、橙、桃、赤などです。
春らしい風景が楽しめます。
[ローズガーデン]
ローズガーデンでは、はやくもバラが咲き始めています。シャクヤクや、バラと一緒に花壇を彩る宿根草などの花々も日に日に美しさを増しています。どうぞごゆっくりお楽しみください。
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