三陽ミュージアムでは、現在フェア「ハッピーイースター」を開催しております。館内、アトリウムの花壇もイースターがテーマの「ラビットガーデン」で、ウサギやたまごのモチーフがいっぱい。記念撮影ができるようなコーナーもありますので、どうぞお楽しみください。
 外がどんどん暖かくなってきたかわりに、館内の花々も移り変わってきて、初夏の花々が増えてきました。今回は、館内ではまもなく見られなくなるチューリップから、見頃の花をご紹介しましょう。

[アトリウムフラワーガーデン]
【チューリップ "ジョイントディビジョン"】 ユリ科 チューリップ属
 花びらの縁に細かく切れ込みの入る、フリンジ咲きという咲き方のチューリップです。オレンジの花がとても鮮やかな色で印象的です。
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 入り口すぐの花壇で見られます。花壇には、他にも春らしい花々がいっぱいです。

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 中央の花壇では初夏に咲く青い花、デルフィニウムがきれいに咲いています。

[植物企画展]
 光庭側の窓際で、植物企画展「スイセンと球根花展」を開催中です。たくさんの種類のスイセンと、春の庭や窓辺を彩る球根植物をどうぞお楽しみください。
【スイセン "デックウェルデン"】 ヒガンバナ科 スイセン属
 花弁が何枚も重なる八重咲きスイセンで、ぎっしりと何枚にも花弁が重なり、ボリュームがあってとても豪華です。花色は薄い黄色で、もともと副花冠(内側の花弁)だった部分が濃い黄色です。
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【アマリリス パピリオ】 ヒガンバナ科 ヒッペアストルム属
 アマリリスの仲間の原種で、原産はブラジル南部です。学名は、花が蝶に似るところから。花色は緑がかった色で、中央部にえんじ色の模様が入ります。派手さはないものの、シックで格好良い花です。花の径は10cmほどあります。
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[光庭]
【ホンコンドウダンツツジ "ピンクシャンデリア"】 ツツジ科 ドウダンツツジ属
 ホンコンと名前についているように、中国南部からベトナムにかけて分布するドウダンツツジの仲間で、日本でよく見る白い小花のドウダンツツジに比べると、花はかなり大型です。花は上部がつやのある紅色、下部が白で、ユニークな色と形が目を引きます。
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 光庭では、エゴノキの周りで、よく見ると小さなチューリップが咲いています。
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 近くではプリムラやクリスマスローズも見られます。ぜひ探してみてください!

 

[中庭]
 4月のはじめから、「原種チューリップ展」を開催する予定ですが、早く開花してしまったものはもう展示を始めています。原種の小さいチューリップの花々をお楽しみください。
【ツリパ トルケスタニカ】 ユリ科 チューリップ属
 カザフスタン南部のトゥルケスタン地方が原産で、草丈25cmほどになるチューリップの原種です。1株に多いときは7輪ほどの花が咲く、枝咲きという咲き方をします。花びらの部分が細く、星形の白い花で、花の中央部が黄色です。一見チューリップとはわからないような、かれんな花です。気温によって開きます。
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[温室]
【ストロマンテ "トリオスター"】 クズウコン科 ストロマンテ属
 ストロマンテは熱帯アメリカ原産の植物で、日本では観葉植物として扱うことが多いです。当館温室のものも、葉に赤色と白の斑が入り、年間を通して葉の美しさが楽しめる種類ですが、現在花をつけています。
 花は赤い色の苞の部分がとてもよく目立ちます。
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 温室1階の通路沿いで見られます。
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 ヒスイカズラもまだまだきれいです!



[ベランダガーデン]
 ベランダガーデンでは、季節の花々を使った寄せ植えを中心に花の展示を行っています。今の時期は春の花への植替えのシーズンで、寄せ植えも春の花々に模様替えしています。ご自宅で花壇を作るときなどの参考にどうぞご覧下さい。
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[屋上庭園]
 館内2階の市民展示室の脇から外へ出たところにある屋上庭園には、前庭が一望できるウッドデッキがあります。カワヅザクラは花が終わりかけで、ベニバスモモやコヒガンザクラが見頃になっています。
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 前庭の花壇も植替え中。春の花々にかわります。



[前庭]
【イエイオン "ピンクスター"】 ユリ科 イフェイオン属
 学名の「イフェイオン」、そのほかにもニラに似た香りから「ハナニラ」などと呼ばれる植物で、色がさまざまな園芸品種があります。この「ピンクスター」もピンク色の花がかわいらしい園芸品種です。大変よく咲いています。
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