三陽ミュージアムでは、現在「フローラルクリスマス」を開催中です。イルミネーションやオーナメントできらびやかに飾られたもみの木や、ポインセチアやシクラメンなど季節の花々が一緒に館内を彩ります。
 今年のテーマは「世界で初めのクリスマス」です。イエスが誕生した夜、ベツレヘムの星をめざして賢者たちや羊飼いが集まるシーンの花壇となっています。
 中央のツリー型のオブジェは今まで当館にはなかったスケール。ぜひ、お近くでお楽しみください。

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 2階通路の部分でもまだツリー型のオブジェの途中です。

[アトリウムフラワーガーデン]
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 入り口すぐの花壇、星に導かれて歩く羊飼いと賢者。足元の羊の毛は松ぼっくりです。

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 こちらの花壇にも星をめざす人々が。

【プリンセチア "ピンクシャンデリア"】 トウダイグサ科 ユーフォルビア属
 プリンセチアは、ポインセチアにほど近い植物で、品種交配で生まれました。色のついた苞の部分が、鮮やかなピンク色になる品種が多く、名前の由来は「プリンセス」と「ポインセチア」の組み合わせです。
 上の写真では、右側でやや草丈の高いものがこのプリンセチアの品種のひとつ「ピンクシャンデリア」です。品種名のとおり、シャンデリアのような華やかな花をつけます。ほかの品種に比べて、苞が細かく、何重にも重なるのが特徴です。
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 大きなツリー型のオブジェがある花壇の、道を挟んだ花壇にも賢者がいます。

【ポインセチア "レモンスノー"】 トウダイグサ科 ユーフォルビア属
 上の写真の花壇で見られます。いろいろな色があるポインセチアの中でも、苞が黄色の品種です。黄色でもレモン色に近いような少しクールな色味で、光の加減では黄緑がかったようにも見えます。独特な色がとても魅力的です。
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【シクラメン "クラシカルドレス"】 サクラソウ科 シクラメン属
 前回の「見頃の花」のブログ記事で、シクラメンも花の形や色などが違う様々な品種があると書きましたが、最近よく見かけるようになったものに、花びらの付け根の「がく」が、花びらとは違う色で、華やかに大きくなるタイプのものがあります。この「クラシカルドレス」もそんな品種で、品種名のとおり、ドレスを思わせる花が楽しめます。
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 花壇のふちどりなどに植栽しています。



[中庭]
 秋になり、木々の葉が少なくなってきましたが、中庭花壇の花々も現在きれいに咲き競っています。
 下の写真のエリアでは、センニチコウ、チョコレートコスモス、ニコチアナなどが主役です。
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[エントランス]
【ビレア】 ツツジ科 ツツジ属
 ビレアは東南アジアなどに分布するツツジ科の植物で、「マレーシアシャクナゲ」などと呼ばれることもあるようです。常緑のつやのある葉が美しく、いろいろな色の園芸品種があります。現在、当館の入り口あたりできれいに咲いています。何輪もがまとまって咲き、美しいです。オレンジ色と白の品種が見られます。
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 同じ花壇ではベゴニアもみごとに茂っています。



[前庭]
 噴水のそばの花壇は、冬の花壇に模様替えが終わりました。ビオラとストックの花壇です。
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 上から見るともようがよく見えます。なつかしの遊びがモチーフですが、分かりますか?

 
【サルビア インボルクラータ】 シソ科 サルビア属
 宿根サルビアなどと呼ばれる、草丈の高くなるタイプのサルビア属の植物で、草丈は現在120cmほどです。メキシコや中央アメリカが原産。秋咲きの宿根サルビアの中ではやや遅咲きですが、ローズピンクの花が鮮やかな種類です。つぼみのうちは苞が丸くまとまり、よく目立ちますが、苞は花が開くと脱落します。
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 前庭の宿根草花壇で見られます。

【クレマチス シルホサ】 キンポウゲ科 センニンソウ属
 冬咲きのクレマチスで、下向きに咲くベル型の花がかわいらしい種類です。原産はポルトガルで、10月下旬ごろから翌年の5月ごろまで、数は少ないながら咲き続けます。夏に休眠し、一度葉を落とすので、枯れたかとびっくりしますが、秋になるとまた元気に芽吹きます。
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 真ん中が咲いている花。左が終わりかけ、右は種になりかけの状態です。

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 前庭のトレリスで見られます。

[ローズガーデン]
 一度にたくさんの花が見られる、といった状態ではありませんが、バラの花が見られます。その他には宿根サルビアやコリウス、ウィンターコスモス、イソギクなどの植物たちが元気です。
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