三陽ミュージアムでは、現在フェア「秋の花絵巻」を開催中です。館内では紫式部の作品をイメージした花壇を展示しており、外の一年草花壇も、同じく平安時代の模様などをモチーフにした花壇となっています。

 屋外の花壇は、前庭ではコスモスをはじめ、サルビアやベゴニア、コリウスなどを使った色とりどりの花壇や、宿根サルビアやクジャクアスターなどの宿根草も見ごろです。
 ローズガーデンでは、秋のバラが咲き始めました。種類によっては見ごろとなっています。そのほか、シュウメイギクやネコノヒゲなどがよく咲いています。

 秋の花々がとても美しい季節です。どうぞ、三陽ミュージアムで楽しいひと時をお過ごしください。

 それでは今回は、アトリウムで開催中の植物企画展から見ごろの花をご紹介していこうと思います。

[アトリウムフラワーガーデン]
[植物企画展]
 アトリウムでは、中庭側の窓際で「秋の多肉植物展」、「ダイヤモンドリリー展」を、光庭側で「草木染の植物展」を開催中です。
[秋の多肉植物展]
 秋の多肉植物展では、クラッスラやフェルニア、アロエなど、秋に花が咲く多肉植物を展示しています。普段当館では見られない植物もあり、頒布も行っています。10月25日まで。ぜひこの機会にご覧ください。
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【フェルニア】 ガガイモ科 フェルニア属
 主にアフリカ大陸原産の多肉植物です。突起のある茎が長く伸び、花は濃い茶色で径が2cmほどです。花をよく見ると、ふわふわした毛が生えているのがわかります。この仲間は交配種が多く、この花もその一つです。特に品種名はついていないそうです。近くに近縁種がたくさん展示してありますが、花の模様や色、咲き方などどれもユニークです。
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[ダイヤモンドリリー展]
【ネリネ】 ヒガンバナ科 ネリネ属
 ネリネは南アフリカが原産の球根植物で、ヒガンバナによく似た花をつけます。花弁に光が当たるときらきらと輝くことから、「ダイヤモンドリリー」と呼ばれます。一般に鉢植えで栽培し、低温に弱いため、霜が当たらない場所で管理します。切り花でも流通します。
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[草木染の植物展]
 古くから染めものに利用した植物や、それを使って染めた布も展示しています。同じ植物でも媒染剤によって色が全く違うこともあり、見ていて興味深いです。
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 鉢花で用意できなかったものも、器にのせて展示しています。


 それではここからはアトリウムの花壇の様子もご紹介しようと思います。
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 入り口を入ってすぐの花壇は、「さをり織り」で作られた桜の花と、牛車が印象的です。牛車の足元も色とりどりの花であふれます。

【ダイモンジソウ】 ユキノシタ科 ユキノシタ属
 ダイモンジソウは、日本全土に分布する植物で、深山の渓谷の岩の上や、滝の近くの岸壁などといった、湿った場所を好みます。花の形を漢字の「大」の字に見立ててこの名前がつきました。古くから園芸植物として育てられ、たくさんの品種があります。今回展示しているものも、このような園芸品種です。
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 八重咲きのため「大」の字には見えません。「伯方の舞」という品種です。

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 七草の型絵染のある花壇で見られます。



[温室]
【ビヨウタコノキ】 タコノキ科 タコノキ属
 マダガスカル原産。タコノキの仲間は幹の途中からたくさんの気根を出し、足がたくさんあるように見えるのをタコに見立て、この名になりました。雌雄異株で、雌の木にはパイナップルのような雌花がつきます。なぜか当館にあるのは2本とも雄の木で、現在、垂れ下がって咲くふわふわの雄花が見られます。咲きはじめは真っ白で、だんだん茶色くなっていきます。
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 温室2階、橋の両側に植えてあります。2本あり、2本とも開花しています。



[ベランダガーデン]
[植物企画展]
 アトリウム2階から出られるベランダガーデンでは、引き続き「コリウス展」を開催中です。葉っぱだけでもとてもカラフルなコリウスを、ぜひお楽しみください。今年は60品種以上を展示しています。
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[前庭]
 前庭からは花壇の様子をご案内します。
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 噴水周辺の花壇は十二単をイメージしたデザインです。屋上のデッキからは花壇のもようがよく見えますよ!秋になり、彩りも鮮やかです。

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 コスモスは10月いっぱい楽しめます。今年は台風が来なかったためか、例年より見ごろが長く続いている印象です。

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 「宿根サルビア」「クジャクアスター」など、宿根草の花壇もきれいですよ!



[ローズガーデン]
 株によってばらつきがありますが、秋のバラが咲き始めました。秋のバラは花数が少ない分ひとつひとつは大きく、香りも良いといわれます。香りを楽しみたい場合は、午前中がおすすめです。
【バラ “桜貝”】 バラ科 バラ属
 ここ数年でいちばんよく開花しているように思います。淡いピンク色の花がとてもきれいで、花は大きく数も多いです。
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 桃色の花壇で見られます。近くにある大輪ダリアにも負けない咲き具合です。

【バラ “ピカソ”】 バラ科 バラ属
 温室の斜面の下、芸術家の名前の付いたバラを集めた「バラの美術館」のコーナーでも、咲きはじめが早かった種類です。朱色の花で、花の中央に小さな花弁がついたりします。寒さにあたると花の色が抜けたりもしますが、そうなってもまた味がある花です。
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【ハマギク】 キク科 キク属
 日本国内、茨城県から青森県にいたる太平洋岸に自生しているキクのひとつです。花は花びらにあたる舌状花の部分が大きく、花の径は6cmほどになります。花がない時期も葉はこんもりと茂ります。へら型でやや肉厚、つやのある葉です。
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 温室の裏側の斜面で見られます。