三陽ミュージアムでは、本日から「ひまわりフェア」が始まりました。前庭の四季彩花壇は、2番花、3番花になっていますが、建物のすぐ前の花壇では大きなヒマワリがどんどん咲いてきました。また、8月31日までのフェア期間に合わせ、エントランスでは植物企画展の「ヒマワリ展」を開催しています。草丈の低いものや高いもの、八重咲きのもの、黄色ではない色のもの、枝分かれしてたくさん花が咲くものなどなど、色々な種類のヒマワリを一度に見られるチャンスです。是非たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。

 植物企画展としては、館内・光庭にて、「グリーンカーテンにできるつる植物展」を31日まで、まだまだ見ごろの「トウガラシ展」も期間を延長して展示しています。
 今週の金曜日、21日からは「変化アサガオ」の展示も始まりますので、どうぞお楽しみに。


 それでは今週は、始まったヒマワリ展からご紹介しようと思います。



[エントランス]
[植物企画展]
【ヒマワリ “レモンエクレア”】 キク科 ヘリアンサス属
 花びらの部分(舌状花)がレモン色で細長くなります。かわいらしく小柄なヒマワリです。花は中央に1本大きく伸びるのではなく、枝分かれしてたくさんの花をつける「枝咲き」という咲き方です。
 140819_01

【ヒマワリ “ルビーエクリプス”】 キク科 ヘリアンサス属
 一重咲きのヒマワリで、花びらの中央部から外側に向けて、赤い色の刷毛で描いたようなもようが入ります。品種名の「エクリプス」は「日食」の意味。名前のとおり、外側に光が漏れ出ているような、ユニークな花色です。
 140819_02

 140819_03
 エントランスに並んだヒマワリのプランター。たくさんの種類があります。



[アトリウムフラワーガーデン]
【ブーゲンビレア “サンデリアーナ”】 オシロイバナ科 ブーゲンビレア属
 ブーゲンビレアは南アメリカ原産の植物で、苞の部分が赤や桃色、橙色などカラフルな色になるのが特徴です。鉢植えで流通しますが、地植えにした場合でも、暖地では戸外で越冬ができます。今回アトリウムで見られる品種は、葉が斑入りで苞が桃色、すずしげな色の品種です。
 140819_04

 140819_05

【ミニトマト “スイートハート”】 ナス科 トマト属
 ハート形の実がとてもキュートなミニトマトです。脇芽が伸びない性質があるため芽かきの必要がなく、矮性品種なのでそれほど大きな鉢でなくても育てることができ、ベランダや室内など、狭いスペースでも栽培しやすいのが特徴です。
 140819_06

 140819_07
 受付を入ってすぐの花壇、窓側で見られます。



[光庭]
[植物企画展]
 光庭では、引き続き植物企画展の「グリーンカーテンにできるつる植物展」と「トウガラシ展」を開催しています。

【ユウガオ】 ヒルガオ科 ヨルガオ属
 アサガオに似た形の花を夜に咲かせる「夕顔」は、熱帯アメリカが原産のつる植物です。現在はこの花を「夕顔」の俗称で呼ぶことが多いのですが、和名は「ヨルガオ」といいます。源氏物語の夕顔はかんぴょうの花で、この夕顔とは違います。花には強い芳香があります。当館では、午後遅い時間になると、開きはじめた花を見られることがあります。
 140819_09
 アサガオより一回り大きいラッパ型の花です。

 140819_10
 光庭のエゴノキの周りで展示しています。

【トウガラシ “ゴーツウィード”】 ナス科 トウガラシ属
 枝や葉が白い毛で覆われ、他の種類とは違う植物のように見えるトウガラシです。実は上向きになり、なりはじめは深い緑、熟すと赤くなります。草丈が大きく、ボリュームのある株になります。写真の手前、右側の茶色い実は未熟な実で、熟したものが左側の真っ赤な実です。
 140819_11

 140819_12
 


[温室]
【ビンロウジュ】 ヤシ科 アレカ属
 熱帯アジアを中心に、マレーシアからポリネシアまで広く分布するヤシの一種で、高さは大きく育つと20mほどになります。4~5cmほどの橙色の実は、染料、薬用に、また種を嗜好物として利用する地域もあります。温室のものは現在たくさんの実をつけているのが見られます。
 140819_13

 140819_14



[ふるさとの道]
【サンゴジュ】 スイカズラ科 ガマズミ属
 国内では本州西部から沖縄にかけて分布する常緑樹で、成長が早く、実が美しく観賞用に向くことから、生垣などによく利用されます。サンゴジュの名前の由来は実の色で、現在、その名の通りサンゴ色の赤い実がたくさんつく様子が見られます。当館敷地の外でも、公園内に点在していて、この時期の野鳥の食糧となっているようです。
 140819_15

 140819_16



[脇庭ボーダーガーデン]
【ジンジャー】 ショウガ科 ヘディキウム属
 ジンジャーはショウガ科の宿根草で、インドからマレーシアにかけての地域に分布します。暖地の植物ですが、当館では特に霜よけをすることもなく、毎年元気に育ちます。夏ごろに白い花をつけ、花には甘く爽やかなとても良い芳香があります。脇庭のジンジャーのある花壇は半日ほど日陰の場所のためか、花が1日中楽しめます。
 140819_17

 140819_18
 レストランのすぐ脇です。


 
 太陽の高さが低くなってきたためか、今の時期、ローズガーデンの園路沿いは、午後になると日陰になります。お散歩にはちょうどよく、写真のベンチは休憩におすすめです。
 140819_19