三陽ミュージアムでは、前庭のラベンダー花壇が、例年より少しはやく見ごろを迎えました!

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 当館のラベンダーは、「グロッソ」という交配種で、ラベンダーの中では「ラバンジン」というグループに含まれます。この「ラバンジン」は、北海道などで作られている「イングリッシュラベンダー」よりも、少し暑さに強いグループです。
 
 ここで、ラベンダーの分類について少しまとめてみましょう。

 ラベンダーの分類

 ↑↑日本でよく目にするラベンダーの、大まかな分類を図にしてみました。


スパイカラベンダーグループ
  米粒のようながくの先に花をつけるグループで、花の先端に苞葉がありません。この中で、「イングリッシュラベンダー」とも呼ばれるコモンラベンダーのグループと、交配種のラバンジングループに分かれます。
 
・コモンラベンダーグループ
  「アングスティフォリア」という原種を元にしたグループで、香りが良いです。「イングリッシュラベンダー」「トゥルーラベンダー」とも呼ばれます。北海道で育てられているラベンダーはこの仲間が多いです。暑さと湿気に弱いため、関東の平野部などではなかなか上手に育ちません。
 
・ラバンジン
 「アングスティフォリア」と「ラティフォリア」という原種の交配から生まれた交配種です。コモンラベンダーの仲間よりも少し花期は遅いです。丈夫で耐暑性があること、香りが強いこと、花が大きくたくさんつくことなどから、精油用など、商業的にも栽培されるグループです。
 グロッソ
 “グロッソ”(ラバンジングループ)
  当館では6月いっぱい、花が楽しめます。


ストエカスラベンダーグループ
 よく「フレンチラベンダー」という名前でお店に並んでいるのはこのグループで、花の上にうさぎの耳のような苞葉がつくのが特徴です。寒さに弱いかわりに耐暑性は強く、温暖地でよく育ちます。葉には鋸歯(ぎざぎざ)がありません。香りはありますが、上の「スパイカラベンダーグループ」の香りとは全く違います。
 オーシャンブルー
 “オーシャンブルー”(ストエカスラベンダーグループ)


デンタータラベンダーグループ
 
「デンタータ」という原種の仲間です。「デンタータ」とは、「歯のような」の意味。葉に鋸歯があり、それが歯のように見えることに由来します。四季咲き性があり、冬にも咲きます。花の先には小さな苞葉があります。日本では、上の「ストエカス」の仲間を「フレンチラベンダー」といいますが、ややこしいことに、海外ではこちらを「フレンチラベンダー」と呼ぶことが多いそうです。
 デンタータ
 デンタータ (デンタータラベンダーグループ)
 当館の外花壇でも年中咲いています。


●プテロストエカスラベンダーグループ
 「プテロ」は「翼」という意味で、羽のような広がった葉をもつラベンダーのグループです。「レースラベンダー」、「ファーンラベンダー」などとも呼ばれて、葉が美しいので、観葉的に使う目的で園芸店で販売されたりもしているようです。
 

※ラベンダーの分類については、以下の図書を参考にしました。
 「桐原春子のハーブを楽しむ ラヴェンダーブック」 桐原春子 著 ほるぷ出版
 「ラベンダーブック」 小松美枝子・小松紀三男 著 グラフ社


 今が一番きれいなラベンダー花壇を、ぜひ見に来てくださいね!


 さて、前庭花壇では、ラベンダーの他にも見ごろの花がたくさんです。

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 噴水の近くの花壇は、ブルーサルビアなど、夏の花々が見られます。後ろのピンクはクレオメ、白はアジサイの“アナベル”です。


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 噴水花壇は、館内の見晴台から見下ろすと、もようになっています!何のもようか、分かりますか?


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 クレオメの花は夕方開き、暑いとしおれます。朝と夕方、もしくは曇りや雨の日が狙い目です。


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 22日と29日にスティック作りなどの体験教室、ラベンダーの摘み取り体験を予定しています。
 詳しくは、ホームページや、こちらのポスター(pdf)をご覧ください。

 皆様のお越しをお待ちしております!