三陽ミュージアムでは、本日より「春色フェア」が始まりました。アトリウムの花壇はデザインが変わり、新しいテーマは「春の草花と洒落木(しゃれぼく)のガーデン」。春の花々と木々、木製のガゼボ(あずまや)などを使った、避暑地の高原などをほうふつとさせるような、さわやかな庭になりました。
 また、アトリウムでは植物企画展の「クリスマスローズ展」が始まりました。あわせてご覧ください。

 外の庭でも、カワヅザクラのつぼみが膨らみ、早咲きのクロッカスやクリスマスローズの咲く季節となりました。三陽ミュージアムで、一足はやい春を探してみませんか。たくさんの皆様のお越しをお待ちしております。



[アトリウムフラワーガーデン]
 アトリウムは、デザイン替えに伴って、花壇の中身である花の種類も変わり、今まで植栽していなかった、ちょっと変わった花々も見られます。

【シザンサス “アトランティス”】 ナス科 スキザンツス属
 シザンサスは、南米のチリ原産の1年草です。ひらひらとした薄い花弁の花で、色鮮やか。株によって花の色や模様が全く異なるのも面白いです。今回植栽した「アトランティス」は、草丈30cm程度。花はピラミッド型につき、ひとつひとつの大きさは、径が3cmほどです。葉は細かく切れ込みが入ります。
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【マーガレット“カーニバルクイーン”】 キク科 モクシュンギク属
 マーガレットは、アフリカ北西部にあるカナリア諸島が原産の植物で、大きくなると木のようになる多年草です。日本でもおなじみですが、ヨーロッパには1700年頃に入り、品種改良が進みました。
 この「カーニバルクイーン」は、黄色い大きな花で、花の中央の部分が茶色の品種です。花の径は7cmほど。コスモスなどのように、花茎が長く伸びます。
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【マーガレット “キューティマイス”】 キク科 モクシュンギク属
 つぼみが開いた後、中央の筒状花(とうじょうか)が開いていき、半球状になる「丁子咲き」(ちょうじざき、丁字と書くことも)という咲き方のマーガレットです。上の「カーニバルクイーン」より、植物全体がコンパクトで、花も径は4cmほど。咲きはじめと、咲きすすんだ姿の違いを楽しめます。
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 同じ花壇ではほかに、ルピナスやキンギョソウが見られます。

【アジサイ スプリングエンジェル “ピンクエレガンス”】 ユキノシタ科 アジサイ属
 冬咲きのアジサイ「スプリングエンジェルシリーズ」は、群馬県作出の品種で、西洋アジサイとトキワアジサイの交配種です。早咲き、常緑、休眠をしないという特徴があり、花つきと花持ちが良いということです。装飾花(花びらのように見えるがくの部分)はとても大きく、5cmほどあります。植栽されているのは、うすいピンク色の“ピンクエレガンス”です。
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【ニオイスミレ】 スミレ科 スミレ属
 今回アトリウムで見られる芳香のある八重咲きのスミレは、ヨーロッパ原産の種で、「パルマスミレ」の名があり、学名は「Viola suavis」です。「ニオイスミレ」という名で流通します。これに対し、日本に自生しているもので、和名「ニオイスミレ」(Viola odorata)がありますが、ややこしいことに別種です。
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 花が垂れ下がって咲くので、庭植えには適さないそうです。

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 中心のガゼボ(あずまや)がポイント。林の中にいるようなさわやかな花壇です。

【カルセオラリア】 ゴマノハグサ科 カルセオラリア属
 カルセオラリア属は、南米やニュージーランドに400種ほどが分布する植物で、花の形から和名「キンチャクソウ(巾着草)属」といいます。チリなど、南米原産の草本性の種類を元に、品種交配がおこなわれ、様々な品種があります。どれも袋のような花型が特徴ですが、花色は黄色の他に、斑点が入ったり赤花のもの、黄色と赤の複色になるものなどがあります。
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 アトリウムいちばん奥の花壇も模様替えしました。色とりどりのランがいっぱいの花壇です。


[植物企画展]
 アトリウムの光庭側の窓際で、クリスマスローズ展が始まりました。

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 この展示では、いくつかの原種とその交配種、「ガーデンハイブリッド」という交配種の、さまざまな咲き方や色、模様の花を展示しています。


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 こちらは花の中央にある蜜腺(ネクタリー)と呼ばれる部分が花弁状になった、「セミダブル(半八重)咲き」の花です。
 

【ヘレボルス “ネオンシェード”】 キンポウゲ科 ヘレボルス属
 クリスマスローズで有名なイギリスの「アシュウッドナーセリー(Ashwood Nurseries)」作出の品種です。地の色は黄色で、赤いフラッシュ模様が入り、とても色鮮やかで美しい品種です。
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 クリスマスローズ展では、展示のみで、展示品の販売は行っておりません。ご了承ください。
 売店の植物コーナーで、ガーデンハイブリッド(Helleborus × hybridus)のみお取り扱いがございます。

[温室]
 温室は工事中のため、平日は閉鎖しています(入り口にあるエレベーターは、閉鎖中もご利用いただけます)。土・日・祝は通常通りご覧いただけます。
 詳しくは、ブログの展示・イベントの記事か、当館ホームページをご覧ください。

【チランジア イオナンタ ファン-ヒュニンギー】 パイナップル科 チランジア属
 本種は、メキシコに分布し、茎の短い「イオナンタ」種の変種で、茎が長くなるタイプです。葉はとがり、チランジアの仲間の中では短めな印象です。新しい葉はやや赤色を帯びます。花は紫色。雄しべが長く伸びるのが特徴で、温室のものは2つの花が一緒に咲いています。
 温室2階の出入り口の扉で見られます。閉鎖中でも通行できる場所ですので、少し地味ですが、お立ち寄りください。
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 近くでは、変種ではない方の「イオナンタ」種も咲いています。

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 温室2階、アトリウムとの出入り口にあるエアープランツです。

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 温室の池では、ヒスイカズラが着々と育っています。



[前庭]
 菜の花がいっぱいだった花壇は、アイスランドポピーの花壇になりました。4月~5月に見ごろを迎える予定です。噴水の花壇では、ハボタン、ビオラ、ストックなどが咲いています。
 前庭の周囲に全部で8本あるカワヅザクラのうち、1本に花がつきはじめました。
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[ローズガーデン]
 冬枯れの庭で、他の花にさきがけてクリスマスローズが咲き始めています。
 スイセンやチューリップの芽も顔を出し始めました。

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