三陽ミュージアムでは、現在「おもしろ植物フェア」を開催中です。今週からは「トウガラシ展」が始まりました。以前から開催している「つる植物展」と合わせて、館内・光庭で、世界の色々なトウガラシを展示しています。
 館内アトリウムは、引き続き「観葉植物と流木のトロピカルガーデン」のテーマで、南国リゾートを思わせる花壇の展示を行っています。水の音の響く館内で、どうぞごゆっくりお過ごしください。

 なお、毎度のご案内になりますが、夏休みの間、同じ公園内の海浜公園プールにいらっしゃるお客様で、駐車場が大変混雑します。当館にお越しの際は、公共交通機関(バスなど)のご利用をお勧めします。

 では、今回は当館の玄関口、花の門から見ごろの花をご紹介しましょう。

[花の門]
【ポーチュラカ】 スベリヒユ科 ポーチュラカ属
 ポーチュラカは和名、ハナスベリヒユといい、スベリヒユ科のほふく性の植物です。葉が多肉質で、乾燥や暑さにとても強いかわりに耐寒性がなく、夏咲きの1年草として流通します。花は朝に開き、夕方にしぼむ1日花ですが、ひとつの茎の先にいくつもの花をつけてどんどん開花します。花色がカラフルで、夏花壇や寄せ植えで活躍します。
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 花の門のハンギングバスケットは、マリーゴールドとポーチュラカの寄せ植えです。



[アトリウムフラワーガーデン]
【スパティフィラム “ドミノ”】 サトイモ科 スパティフィラム属
 スパティフィラムは花を楽しむタイプの観葉植物です。原種の多くは、熱帯アメリカ地方に分布します。まっすぐのびる茎の先に、白色の仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた花をつけます。この「ドミノ」は、草丈50cmほどで、葉に白い斑が入る品種です。
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【サギソウ】 ラン科 ハベナリア属
 サギソウは、国内では本州、四国、九州の日当たりのよい湿地に生えるランの一種です。花弁の一部が細かく裂け、シラサギが飛んでいるように見えるため、この名前になりました。ひとつの茎に、5個ほどの花をつけます。見れば見るほど不思議な形の花です。
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 アトリウムいちばん奥の花壇、水車小屋の周りで見られます。


[光庭]
[植物企画展]
 植物企画展は、引き続き開催中の「グリーンカーテンにできるおもしろつる植物展」と、今週から「トウガラシ展」が始まり、両方の展示を光庭でご覧いただけます。
 壁沿いにトウガラシが、中央のエゴノキの周りにつる植物の展示があります。

【カイエンペッパー】 ナス科 トウガラシ属
 カイエンペッパーは、コロンブスがチリからポルトガルに持ち帰ったものが起源とされる、ヨーロッパで古くから栽培されてきたトウガラシです。フランス料理、イタリア料理など、ヨーロッパの国々の料理によく合います。
 果実は細長く、下向きに垂れ下がって実るタイプです。
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【トウガラシ“キャンドルライト”】 ナス科 トウガラシ属
 観賞用のトウガラシの品種のひとつで、草丈は50cmほどで低め、上向きにたくさんの実がなります。緑から橙、赤と変化する実の色が、名前のとおりろうそくの炎のようで、かわいらしいです。辛さを見るのに試食したところ、はっきりとした辛みのある果実でした。
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[中庭]
【ココスヤシ】 ヤシ科 ブティア属
 南米のアルゼンチンやパラグアイが原産のヤシで、果実が食用になる種類です。葉の付け根のあたりに花をつけるのですが、こん棒のような「つぼみ」をつけて、それが割れて中から花が現れます。花は幅が30cmほど、付け根から先端までは50cmほどあります。香りは特にありませんが、コガネムシの仲間が集まっていました。
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【アンゲロニア】 ゴマノハグサ科 アンゲロニア属
 アンゲロニアは中南米が原産の植物です。シソ科のラベンダーとは関係ないのですが、「エンジェルラベンダー」「サマーラベンダー」などの名前で、夏花壇や鉢植え用として流通しています。元々は1mほどになる大型の植物ですが、現在よく見かけるものは、50cmほどの草丈の低い園芸品種です。花は茎の先の方に穂状につきます。夏から秋まで、長い間楽しめます。
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 中庭では、ソテツの花も見られます。



[温室]
【モンステラ】 サトイモ科 モンステラ属
 モンステラはアメリカの熱帯地域に分布するつる植物です。切れ込みが入ったり穴のあいた、巨大な葉が特徴で、花は上でご紹介したスパティフィラムと同じく、仏炎苞で包まれた花ですが、花だけで25~30cmほどもあり、とても大きいです。花のあと、実が熟すと食用にでき、パイナップルとバナナの中間のような味だそうです。ぜひ食べてみたいですね!
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 温室1階、中庭との出入り口付近の柱で見られます。



[前庭]
【カクトラノオ】 シソ科 フィソステギア属
 カクトラノオはハナトラノオとも呼ばれ、北アメリカが原産の多年草です。日本には大正時代に入ってきて、耐寒性が強く、花壇用の花としてよく栽培されています。花色は白、薄紫、桃などがあり、切り花にしても美しいです。前庭で見られるものは、草丈が80cm~100cmほどです。
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 チョコレートコスモス、リモニウムの花など他の花もきれいです。


 
[ローズガーデン]
【ネコノヒゲ】 シソ科 オルトシフォン属
 花の中から飛び出した長くてまっすぐな雄しべが特徴で、名前の通り、猫のヒゲのようです。夏から秋にかけて、次々に花をつけます。多年草ですが、日本では冬越しが難しく、一年草として扱います。花色は白、桃色などがあります。ユニークな形なので、寄せ植えでほかの植物と一緒に植えても面白いです。
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 ローズガーデンのほか、温室、ベランダガーデンの寄せ植えで見られます。