三陽ミュージアムでは、本日よりローズフェアが始まりました。毎週のブログでもご紹介していますが、今年は開花が早く、ローズガーデンや、建物入り口の壁のつるバラは、現在ちょうど見ごろです。
 館内のアトリウムでは、アジサイをたくさん使った花壇を、光庭では植物企画展「花を楽しむハーブ展」をご覧いただけます。
 
 初夏のさわやかな庭を、ぜひお楽しみください。

 なお、ローズフェアの期間中の、5月27日と6月3日は、閉館日で、館内は管理作業などのためにお休みですが、ローズガーデンは開放いたします。海浜公園にお越しの際は、どうぞお立ち寄りください。
 前庭など、ローズガーデン以外の部分は通路が通行止めになっていたり、作業中かと思いますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

[ローズガーデン]
 せっかくローズフェアが始まりましたので、ローズガーデンからまずご紹介します。

【バラ “フランソワジュランビル”】 バラ科 バラ属
 濃いピンク色の、やや薄い印象の花弁が優しげな印象のつるバラです。花の径は6cmほどで、たくさんの花をつけます。性質が強健で、耐病性、耐寒性にも優れ、育てやすい種類です。ローズガーデンの「バラのコテージ」で見られます。
 130521_01_2

【バラ “ポールズヒマラヤンムスク”】 バラ科 バラ属
 同じく「バラのコテージ」にあるつるバラで、奥の方で咲いている白い花です。開きはじめの花が薄く桃色を帯びます。花の大きさは径5cmほど、上の「フランソワジュランビル」よりもやや小型です。はらはらと花びらが散る様子が、また美しいです。
 130521_01

 130521_02
 「バラのコテージ」は、ボランティアルームとウッディテラスの間にあります。4種類のつるバラが咲き競っています。

【オルレヤ】 セリ科 オルレヤ属
 例年、ローズガーデンでこの時期に60~80cmほどの草丈の白い花が満開になりますが、この「オルレヤ」です。「オルラヤ」「オルレイア」などとも呼ばれ、いちばん一般的に流通しているのは「ホワイトレース」という品種のようです。こぼれ種でも良く増える丈夫な花で、お庭を華やかに彩ってくれる名脇役です。
 130521_03

 130521_04
 今年は特に元気がよく、バラよりも目立つくらいの咲きぶりです。
 
【アリウム クリストフィー】 ユリ科 アリウム属
 イランから小アジアにかけて分布するアリウム属(和名でいうとネギ属)の一種です。紫色の小花が球状にまとまって咲きます。前庭でも同属の「ギガンチウム」という花が見られますが、こちらの「クリストフィー」の方がひとつひとつの花が大きいです。現在、「ボランティアルーム」脇の花壇で、球状にまとまった花の径が20cmほどもある大きな花が咲いています。
 130521_05

 130521_06
 壁に近い場所で咲いています。


[アトリウムフラワーガーデン]
 続いて館内の花々をご紹介します。アトリウムは、「初夏の草花に囲まれた光のトピアリーガーデン」というテーマで、アジサイ中心のしっとりとした花壇を展示しています。
 
 今回は、下の写真の花壇から2種類の花をご紹介します。
 130521_09
 足元に緑色のクリスタルストーンを敷き詰めているため、透明感があって涼しげです。

【ハイドランジア “てまりてまり”】 ユキノシタ科 アジサイ属
 「装飾花」と呼ばれる色のついたがくの部分がほかの品種に比べて細かく八重になってたくさんつく、ボリュームのある品種のアジサイです。アジサイもいろいろな種類がいっぺんに植わっていると、変化があって楽しいです。
 130521_07

【バラ “アンジェラ”】 バラ科 バラ属
 濃いピンク色の花をたくさんつける種類のつるバラです。花は中輪で、アトリウムで見られる他に、三陽ミュージアムの建物の壁面にも這わせてあり、とても見事に咲いています。ローズガーデンのつるバラたちは優しい印象の花ですが、こちらは元気な印象です。
 130521_08
 
 130521_10
 エントランスの脇、コンクリートの壁でたくさん咲いているバラが「アンジェラ」です。

【ネペタ “ピンクドリーム”】 シソ科 ネペタ属
 ネペタはシソ科の多年草で、同じ属の仲間に、猫が好むハーブ「キャットニップ」や、「キャットミント」があります。この「ピンクドリーム」は、「ネペタ・スブセッシリウス(和名:ミソガワソウ)」という、北海道から四国まで国内に自生するものを親にした改良種です。一見アジサイに見えるような大きな花のあつまりが特徴です。性質は強健で、育てやすいです。
 130521_11

 130521_12
 アトリウムいちばん奥の花壇は、日本の山野を思わせるような、和風の花壇です。

[光庭]
[植物企画展]
 アトリウムから出入りできる光庭では、植物企画展「花を楽しむハーブ展」を、引き続き開催中です。
【ナツメグゼラニウム】 フウロソウ科 ペラルゴニウム属
 ナツメグゼラニウムは、「センテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム)」と呼ばれる、葉に芳香がある種類のゼラニウムのひとつです。センテッドゼラニウムは、ハーブとしては、精油を化粧品や食品用の香料として利用したり、ポプリにしたりします。
 アップルゼラニウムが片親になった交配種で、良く似た姿をしています。名前のとおり、ナツメグに似た芳香があります。
 130521_13

 130521_14



[中庭]
【ニオイバンマツリ】 ナス科 ブルンフェルシア属
 ニオイバンマツリは、ブラジルやアルゼンチンが原産の低木で、高さ3~4mほどになります。咲きはじめの花は紫色、そこから白へと変化します。花には香りがあり、「バン(晩)」と名前につくように、夜間に特に良く香ります。花の径は4cmほどです。
 130521_15

 130521_16
 中庭のアトリウム側で、とてもよく咲いています。



[温室]
 温室では、コチョウランやヒスイカズラ、ハイビスカスなどの花が見られます。今回は、花ではないのですが、ヤシの木に実がついているのでご紹介します。

【マニラヤシ】 ヤシ科 ヴィーチア属
 マニラヤシはフィリピン諸島に分布するヤシの一種で、高さ5mほどになる種類です。主に観賞用に利用し、緑色の葉と赤い実の色合いから、「クリスマスパーム」と呼ばれます。実の大きさは3cmほど、太い紡錘形でころんとしています。房になってついているので、よく目立ちます。温室2階の橋から赤い葉の木のうしろ側で見られます。
 130521_17
 
【クジャクヤシ】 ヤシ科 クジャクヤシ属
 クジャクヤシはインド、スリランカ、マレー半島原産のヤシで、葉の形がクジャクの羽のようで特徴的です。果実は利用しないのですが、花柄の汁液から糖をとったり、幹を用材にしたりと、いろいろな用途に使われます。
 果実は径2cmほどで球形、カラフルでかわいらしいです。ひも状に伸びた花柄に、列になってつきます。
 130521_18

 130521_19
 どちらのヤシも、温室の階段を上って右側の植え込みで見られます。