三陽メディアフラワーミュージアムでは、現在「チューリップフェア」を開催中です。前庭のチューリップ畑は、早咲きの花が終わり、現在は遅咲きの種類が見ごろになっています。また、館内の光庭では「チューリップ展」で、100種をこえる種類のチューリップを鉢植えで展示しています。一度にたくさんの種類を見ることはなかなかないと思いますので、この機会にぜひご覧ください!
 このほか、前庭ではポピーやキンギョソウの花が、館内ではラナンキュラスやルピナス、クンシランなどの花が、温室ではヒスイカズラが見ごろです。
 
 さて今回は、フェアに合わせて現在見ごろのチューリップの種類を多めにご紹介しようと思います。


[光庭]
[植物企画展]
 光庭では、植物企画展「チューリップ展」を開催中です。世界には2000種をこえる品種があるといわれていますが、三陽ミュージアムでは一重咲き、八重咲き、ユリ咲きなど、100種をこえるチューリップを展示中です。
 
【チューリップ “アレキサンドラ”】 ユリ科 チューリップ属
 ユリ咲きのチューリップで、明るい橙色の花で、花びらの中央に濃い色の筋が入り美しいです。花びらがとがってユリのようになる「ユリ咲き」と、花びらのふちに細かい切れ込みの入る「フリンジ咲き」の両方の性質を持っています。暖かく天気の良い日は、特に良く花が開きます。
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【チューリップ “アトランティス”】 ユリ科 チューリップ属
 花びらの中央部は赤みの強い(桃色にも近い)紫色、太くオレンジ色の縁取りが入ります。ダーウィンハイブリッド(DH)という系統です。この系統はチューリップの分類の中では比較的新しく、一重晩生(遅咲き)の系統と、原種(特に「フォステリアナ系」)を掛け合わせてできたグループです。草丈が高く、花姿が整っているものが多いです。
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 「アトランティス」を上から見たところです。内側はまた個性的な色をしています。

【チューリップ “ロココ”】 ユリ科 チューリップ属 
 花の形も色もどう形容すればよいのか困るようなチューリップです。花弁の中央部は紫色、外側に向かって赤、橙、黄色とグラデーションになっています。ねじ曲がったようなこの咲き方のタイプは、チューリップの分類では「パーロット(Parrot)咲き」といいます。「パーロット」とは鳥のオウムのことで、オウムの羽から名前がついたということです。
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[アトリウムフラワーガーデン]
 アトリウムでは、「モネの庭より色彩のアトリウム花壇」のテーマ展示を行っています。昨年の9月から続いていた、モネの庭がテーマの花壇も、今週が最後となりました。ラナンキュラス、ローダンセマム、デルフィニウム、マーガレット、ルピナスなど、色とりどりの花が美しいアトリウムで、ごゆっくりお過ごしください。

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 ラナンキュラスやデルフィニウムが咲く一角です。シャクナゲも咲いています。

【アキレギア “ウィンキー”】 キンポウゲ科 オダマキ属
 「アキレギア」はオダマキ属の学名で、オダマキの園芸品種などを総称するときに、園芸上で呼び名として使うことがあります。この「ウィンキー」は、西洋オダマキの八重咲きの品種です。花弁のふちが白いのもポイントで、花弁が多く豪華です。濃い紫、藤色、赤紫などの色があります。
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 アトリウムの「モネの家」や橋も、もうすぐ見納めです。



[温室]
 温室ではヒスイカズラやランのなかまなど、色々な花が見られます。

【カラテア レーセネリ】 クズウコン科 カラテア属
 メキシコ原産の植物で、大きな葉は表面が緑色で葉脈に沿って縁取りのように白いもようが入ります。カラテアの仲間は観葉植物として葉を楽しむことが多いのですが、本種は花も楽しめる品種です。花は白い苞(ほう)の集まりで、 苞のふちが桃色に色づいて美しいです。
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 温室2階、コチョウランの花がたくさんあるコーナーの、ランの少し奥で見られます。



[前庭]
 前庭にじゅうたんのように広がる花壇の花々の中から、2種類をご紹介したいと思います。

【クリサンセマム ノースポール】 キク科 レウカンセマム属
 冬から春にかけて花をつける1年草で、現在は別の分類になりましたが、旧属名の「クリサンセマム」の名で現在も呼ばれることが多いです。「クリサンセマム」をつけず、「ノースポール」だけでも流通します。白い小花は径4㎝ほどで、たくさんの花が次々に開きます。草丈は伸びると30cm程度。春の花壇の定番植物のひとつです。
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【クリサンセマム ムルチコーレ】 キク科 コレオステフス属
 ノースポールと同じく、古くはクリサンセマム属に含まれていた植物で、草丈はこちらも30cmほどになります。ノースポールが葉をよく茂らせるのに対し、こちらは黄色い花を長く伸びた花茎の先につけ、風に揺れる様子がかわいらしいです。
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【チューリップ “ハリウッドスター”】 ユリ科 チューリップ属
 「ヴィリディフロラ系」という、花びらの中央に緑色の縞が入る咲き方をする系統に分類されます。この系統はユニークな花が多いですが、この品種は葉にも白色の縁取りがあり、明るい印象です。草丈は低めです。
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【チューリップ “クミンズ”】 ユリ科 チューリップ属
 花びらのふちに細かく切れ込みの入る、「フリンジ咲き」のチューリップです。花は紫色ですが、切れ込みの部分が白く、レースのような縁取りにも見えます。咲きはじめは少し黄色みがかり、複雑な色をしていました。
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 この品種も、上から見るとまた変わった表情です。上で紹介した「アトランティス」とは違って、3角形に見えます。


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 チューリップ畑は、八重の遅咲き、フリンジ咲き、ユリ咲きなどの花が現在見ごろです。



[ローズガーデン]
 ローズガーデンでは、チューリップやスノーフレークなどの球根類に加え、八重桜が咲いています。日に日に緑も濃く、鮮やかになっています。

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【ラミウム】 シソ科 ラミウム属
 ラミウムはシソ科の多年草で、道ばたの野草としてよく知られる「ホトケノザ」や「ヒメオドリコソウ」なども同じ属の仲間です。地下茎を伸ばして良く増え、耐陰性があるので、日陰のグラウンドカバーによくもちいられます。三陽ミュージアムで見られる種類は葉に白い斑(ふ)が入り、花は黄色です。草丈は30cm程度で、今年は良く咲いている印象です。
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 「バラのコテージ」というコーナーの、足元で咲いています。
 

 ローズガーデンの八重桜(サトザクラ「関山(かんざん)」)の周辺は、現在芝生の養生中で、近くに入れないようになっています。そこでおすすめなのが「ウッディテラス」です。3枚上の写真の、大きな屋根のあたりですが、机や椅子がありますので、お弁当を食べたりするのにも良い場所ですよ!(ごみのお持ち帰りにはご協力ください)
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 それでは、皆様のお越しをお待ちしております。