今週から、植物企画展「ポインセチア&クリスマスフラワー展」を開催しております。あわせて、ぜひご覧ください。
[アトリウムフラワーガーデン]
白い木でできたトナカイが引くそりや木の教会がきれいなアトリウム花壇です。ポインセチア、シクラメンなどをたくさん使って、花でいっぱいのクリスマスの花壇になっています。
教会は中に入ることができ、鐘をならせます。
内側にも花壇があり、この花壇は白が基調の大人っぽいデザインです。
教会入り口の通路の脇はクリスマスカラーの花でいっぱいです。
【ウラジロモミ】 マツ科 モミ属
日本で「モミの木」としてクリスマスの時期によく流通するのが、「ドイツトウヒ」や、この「ウラジロモミ」です。
ウラジロモミは福島県以西から四国にかけての高山に自生し、高さは40mにもなる高木です。名前のとおり葉の裏が白いのが特徴です。クリスマスツリーは本来、森から切ってきた木を飾るそうですが、当館のものは根のついた状態で花壇に植えています。
葉のつけ根が緑色なのが、ドイツトウヒと見分けるポイントのひとつです。
【ユーフォルビア "白雪姫"】 トウダイグサ科 ユーフォルビア属
白い苞がレースのように広がり、華やかな園芸植物です。ユーフォルビア属はとても大きなグループで、たくさんの種類がありますが(ポインセチアもユーフォルビア属の植物です)、この「白雪姫」は草丈は40cmほど、コンパクトな形で鉢花として秋から初冬に流通します。
この花だけで楽しむというよりは、寄せ植えや花壇で他の花と合わせると、より魅力が増すように感じます。
アトリウムの奥にある多肉植物の花壇もクリスマスになりました。小さなコニファーとポインセチアがクリスマスらしさを演出しています。
[植物企画展]
植物企画展の「ポインセチア&クリスマスフラワー展」が始まりました。アトリウムの中庭側で、たくさんの種類のポインセチアやシクラメン、クリスマスの名前のある花々などを展示しています。
【ポインセチア "プリメーロ ジングルベル"】 トウダイグサ科 ユーフォルビア属
赤い苞に白い模様が入り、雪が降っているような色になる人気の品種のひとつです。葉はそれほど大きくならず、コンパクトにまとまります。葉の色は濃い緑色で、苞の色とのコントラストもきれいです。
【シクラメン "アイスプリンセス"】 サクラソウ科 シクラメン属
反り返らずに下向きに花弁のつく「ベル咲き」の品種です。花は白ですが、花弁のふちが淡い黄緑色になって細かく波打ち、フリルのようになります。ひとつひとつの花がドレスのようで、なんとも上品でかわいらしいです。
[温室]
【デンドロキラム アンカタム】 ラン科 デンドロキラム属
デンドロキラムはランのひとつで、原種は東南アジアからニューギニアにかけて150種ほどが分布します。地生(地面に直接生える)種、着生(木の幹などにくっつく)種がありますが、この種類は着生種です。当館では温室のヒカゲヘゴの幹につけて育てています。
秋咲きで、小さな花がひも状に連なった花序をつけます。花色は黄緑色で控えめですが、かわいい花です。
温室に入ってすぐの通路沿い(左側)にある、ヘゴのやや高い位置で咲いています。
【ウナズキヒメフヨウ】 アオイ科 マルバビスカス属
メキシコからコロンビアにかけて分布する低木で、ハイビスカスに似たつぼみに見えますが、花が開ききらないこれが咲いてる状態です。「ウナズキ(頷き)」と名前につくように、下向きに垂れ下がって咲きますが、つぼみは上を向いているのが面白いです。
温室2階、階段の上のあたりでたくさんの花が見られます。
[前庭]
カワヅザクラの葉が紅葉して、赤や黄色に染まっています。
例年より寒暖差がきついせいか、色が鮮やかなように感じます。
【クレマチス シルホサ 】 キンポウゲ科 センニンソウ属
地中海地方が原産の冬咲きの種類のクレマチスです。ベル型の白い花を咲かせます。花の大きさは3cmほどで、10月下旬頃から3月頃まで開花します。
花のない時期に咲いてくれ、花もかわいい種類なのですが、夏に休眠し、茎だけになるため、枯れたと間違えて切ったりしないよう、注意が必要です。
ジュウガツザクラのそばで、トレリスにからんで咲いています。
[ローズガーデン]
花の数は多くありませんが、秋のバラが咲いています。コスモスなど、秋の花や紅葉と一緒に楽しめます。