三陽ミュージアムでは、秋の草花の花壇が美しい時期になっています。
 前庭は、コリウスや宿根サルビア類などが主役で、ローズガーデンでは秋のバラも咲き始めています。館内アトリウムでは引き続き「鶴の恩返し」の花壇を展示しています。徐々に色づき始めた木々も合わせ、この時期ならではの植物の姿をお楽しみください。
 なお、現在前庭の横にある通用路沿いで、千葉秋芳会さんが主催の千葉市菊花展を開催しております。あわせてご覧ください。開催期間は11月11日(土)までです。

 では、今回は外の庭から見頃の植物をご案内します。

[前庭]
 前庭では、コスモスの花壇が終わり、菜の花を植栽しました(花の見頃は1月になる予定です)。現在は、噴水周辺にある花壇で、コリウスなど、秋の色鮮やかな植物がお楽しみいただけます。
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【ムベ】 アケビ科 ムベ属
 別名「トキワアケビ」といい、常緑性のつる植物です。開花期は5月ごろ、果実は10月頃に実ります。現在、前庭で実が見られます。アケビの仲間ですが、実は開かず、紫色です。
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 前庭のレストラン脇では、ツツジの紅葉も始まっています。



[通用路脇花壇]
 菊花展を行っています。愛好家の方が育てた見事なキクの花をこの機会にどうぞご覧ください。
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[脇庭]
 花時計そばの門では、赤い実と青い実が競演中です。
【ピラカンサ】 バラ科 ピラカンサ属
 バラ科の常緑低木で、赤や黄、橙色など、美しい色の実をつけるものが多く、庭木に使うことも多いです。「ピラカンサ」は属名で、その中の「トキワサンザシ」「ヒマラヤトキワサンザシ」「タチバナモドキ」や、それらの交配種などの園芸種がありますが、園芸上では、ひっくるめて属名の「ピラカンサ」と呼ぶことが多いように思います。
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【ディクロア】 ユキノシタ科 ディクロア属
 「常山(ジョウザン)アジサイ」などの別名がある植物で、花も実も青い色で、楽しめます。6月29日の記事で花をご紹介しましたが、現在実が美しく色づいています。
 寒さにはさほど耐性がないといわれる植物ですが、当館では戸外(地植え)で冬越ししています。
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 上がピラカンサ、足元がディクロアです。



[ローズガーデン]
  秋のバラが咲き始めています。
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 春のバラ時期とは違った宿根草の花などと一緒に楽しめます。

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 こちらの花壇では、ダリアやコスモスが一緒に咲いています。

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 上の写真と同じ花壇の花です。サクラの葉が色づき始めました。
 


[アトリウムフラワーガーデン]
 「鶴の恩返し」がテーマです。花壇の花はキクやサルビア、ケイトウなど、秋の花々です。
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 秋の花は色や質感など、温かみのあるものが多いように思います。どうぞごゆっくりお楽しみください。



[中庭]
【フォックスフェイス】 ナス科 ソラナム属
 見たまま、狐の顔のような実が特徴のナスの仲間です。和名はツノナスといいます。熱帯アメリカが原産です。切花でよく流通しますが、実だけが観賞用に売っていたり、タネ、まれに鉢物も流通しています。実は食べられません。
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【ダリア "フーガ シティーオブロッテルダム"】 キク科 ダリア属 
 茎や葉は黒く、花はやや細い花びらで、鮮やかな朱色が目を引きます。秋の庭でずっと咲き続けており、お客様からも好評のダリアです。草丈は80cm程度、花は径が10cm程度の中輪です。とても雰囲気のある花です。
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 いずれも中庭のレストラン側で見られます。



[ベランダガーデン]
[植物企画展]
 屋上ベランダガーデンでは、11月5日まで、植物企画展「コリウス展」を開催しています。台風の風に当たり、少し傷んでいるものも中にはありますが、色鮮やかな葉が楽しめます。お越しの際はぜひお立ち寄りください。
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