館内には冷房が入り、暑い日でも快適に過ごしていただけます。海浜公園に遊びに来た際にも、ぜひ涼みついでにお越しください。流木でできた帆船に乗ったり、花に覆われた洞窟での記念撮影もできますよ。
[アトリウムフラワーガーデン]
観葉植物を中心にした花壇です。アンスリウム、エクメア、チランジアなど、普段は温室で植栽しているような花々を使っています。
熱帯の花々は色鮮やかなものが多く、形も独特です。
中央の花壇には、石の洞窟が。中に入ることができますよ!
【グラマトフィラム スクリプタム"ヒヒマヌ"】 ラン科 グラマトフィラム属
インドネシア、マレーシア、フィリピンなどが原産のランで、初夏から夏に開花します。1mをこえるような、弓状の長い花序が特徴で、50花ほどをつけます。洋ランの中でもかなりの大型種です。高温多湿を好みますが、性質は強健で育てやすいランです。
花はシンビジウムにも似ますが、葉はかなり幅広くて大きいです。
今回アトリウムで見られるのは、黄緑色の花の品種で、花の径は5cmほどです。
アトリウムの奥に進むと、多肉植物の小さな町があります。今回はこちらからもご紹介します。
【ベゴニア ベノーサ】 シュウカイドウ科 ベゴニア属
肉厚で独特な色の葉を持ち、多肉植物として扱われることもある、木立性のベゴニアです。原産国はブラジル。葉の表面は白色の軟毛に覆われて、茎の部分は少し茶色っぽい毛で覆われます。長い花茎の先端に、白い花をつけます。花期は春から夏です。
葉だけでも、存在感がある植物です。
アトリウムの1階と2階をつなぐ通路の寄せ植えからもご紹介します。
【ゲンペイカズラ】 クマツヅラ科 クレロデンドルム属
植物名や、園芸上で、花色が紅白になるものを源氏と平家の旗から「源平咲き」などといいますが、この花の名前も同じように花色から名づけられました。原産は熱帯アフリカ、「ゲンペイカズラ」というのが良く知られた名前かと思いますが、日本にある「クサギ」という植物に近縁なため、和名は「ゲンペイクサギ」といいます。
白い部分は苞で、花が終わると桃色に変化します。
[温室]
【カラテア ブルレ-マルクシー "グリーンアイス"】 クズウコン科 カラテア属
カラテアの仲間は熱帯アメリカに分布する植物で、葉の色や形が美しいものが多いので、観葉植物としてたくさんの種類が流通しています。この「ブルレ-マルクシー」は大型で、草丈が1.5mほどになります。葉は緑色で、斑などは入りませんが、花の形がユニークです。松かさのような形の花序が見られます。現在温室で開花中です。
中から飛び出している黄色い部分が花です。
温室入り口で開花中です。
このほか、温室では夏の花々が咲いています。現在元気なものにハイビスカスの仲間があります。面白い花形の品種もありますので、ごゆっくりご覧ください。
ハイビスカス"フラミンゴ"
雄しべが変化して花弁になり、段になった花が咲く、面白い形の品種です。
ハイビスカス"ハワイアンフラッグ"
こちらは花弁が細く切れ込むタイプ。あまりハイビスカスには見えませんね。
温室1階で見られます。
[前庭]
【ノアサガオ "オーシャンブルー"】 ヒルガオ科 イポメア属
日本では伊豆七島や九州南部、沖縄など、暖地に自生するアサガオです。「宿根アサガオ」などの名前で流通しています。当館でも屋外の壁沿いで越冬し、冬につるを切っておいても、夏には壁を覆うくらいに茂ります。
朝は青色が濃く、午後になると赤っぽい色に変化していきます。
昼過ぎの花は写真のような色です。
前庭では夏草花の花壇が見られます。花壇はもようになっていますので、館内の屋上庭園デッキから見下ろすとよく見えますよ!
【ジニア】 キク科 ジニア属
「百日草」という名前でも知られるキク科の1年草で、草丈、花色ともにたくさんの種類があります。草丈の高いものは切花に、低いものは花壇用などに利用します。前庭では、大小2種類のジニアが見ごろになっています。
こちらは草丈が低いタイプの「プロフュージョン」という品種です。一重咲き、八重咲きがあり、写真のものは八重咲きです。
こちらは高性タイプのジニアです(品種名は不明)。花が大きくカラフルで、にぎやかです。
四季彩花壇では、ヒマワリの花がちらほら咲き始めています。それほど大きくなる種類ではありませんが、咲きそろうとかわいいですよ!あと1週間ほどでかなり咲きそろってくるのではないかと思います。
[ローズガーデン]
夏の宿根草を中心に、花々がお楽しみいただけます。バラの花も少し咲いています。