2017年06月
[アトリウムフラワーガーデン]
入り口の扉を入ったところから、もう冒険の始まりを感じさせる宝箱が。でも中身は宝物ではなく、貝や花々です。
受付を入ってすぐの花壇にあるのは、帆船「フローラルアドベンチャー号」です。花壇の花々は、乾燥に強いものを中心に、ユニークなものが多いです。中に入って記念撮影できますよ!
【ユッカ ロストラータ】 リュウゼツラン科 ユッカ属
アメリカのテキサス州やメキシコなど、北アメリカ南部や中央アメリカに分布する植物で、乾燥地に自生します。高さは大きいものでは4.5mほどになります。とがった葉が特徴で、学名の「ロストラータ(rostrata)」は「くちばし」に由来します。
独特な見た目が、抜群の存在感です。
【エクメア チャンティニー】 パイナップル科 エクメア属
アマゾン川の上流が原産です。ほかのパイナップル科の植物でも良く見られる特徴ですが、葉はロゼット状に広がります。葉質はかたく、ふちに鋭いとげが並びます。花の中央から伸びる花茎の、がくは明るい橙色、苞は赤色で、花は黄色です。
通路沿いの花壇は、花が鮮やかな観葉植物が中心の植栽です。壁には立体の絵がかけられています。
通路のカーブを曲がったところも、南国風な花壇です。木の枝には大きなオウムがとまっています。
【パキスタキス ルテア】 キツネノマゴ科 パキスタキス属
中米から南米に分布します。日本でもおなじみの観葉植物のひとつで、濃い緑色の葉と、黄色の苞、白い花の組み合わせがとても美しいです。草丈は30cm程度。日本では室内植物として扱うことが多く、越冬には5℃以上が必要です。
アトリウムの中央の花壇には、石の洞窟が登場しました。中に入ることができます。そして頭上には…?実際にお越しの際、お確かめください!
[光庭]
[植物企画展]
アトリウムのお隣、屋外に出た場所にある光庭では、植物企画展「さわって楽しむハーブ展」を引き続き開催中です。
ミントやタイム、ハーブゼラニウムなど、品種によって香りの異なるハーブなどを多数展示しています。実際にさわって、香りを比べてみると楽しいですよ!
[中庭]
夏の宿根草や花木などが元気に咲いています。
【ユリ “コンカドール”】 ユリ科 ユリ属
内側が淡い黄色になる大型の花がとても豪華です。現在、中庭で見ごろを迎えています。以前に白いユリ「カサブランカ」をブログでご紹介しましたが、同じ「オリエンタルハイブリッド」と呼ばれる、日本のユリの交配から生まれた品種群に分類されます。
庭で育てるときは、芽が出て5cmくらいのときに肥料を施すと、その後の成長に効果的です。
【セントーレア マクロセファラ】 キク科 ケンタウレア属
和名は「オウゴンヤグルマソウ」、コーカサス原産の宿根草で、黄色いアザミのような花が特徴です。色が鮮やかで目を引きます。うろこが重なったようなつぼみも特徴的です。
[前庭]
前庭では、クレオメの開花が続いています。気温が高いと、曇っていても花がしおれ気味になりますので、きれいな花をご覧になる場合は午前中の早い時間がオススメです。
[脇庭]
脇庭では、アジサイやノウゼンカズラなど、この時期らしい花々が楽しめます。
【クロコスミア】 アヤメ科 クロコスミア属
園芸上では、和名の「ヒメヒオウギズイセン」、旧学名の「モントブレチア」などとも呼ばれる球根植物です。枝先にオレンジ色の花が並んで咲きます。品種によって、銅葉のものや花が黄色いものなどがあり、草丈も60~100cmまでさまざまです。脇庭で見られるのは、赤に近い、濃い色の花が鮮やかです。
【ディクロア】 ユキノシタ科 ディクロア属
別名「常山(ジョウザン)アジサイ」。アジサイとは別属の植物ですが、「常緑アジサイ」などの名前でも流通しています。草丈60cmほどでこんもりと茂り、径10cmほどの花序をつけています。丸いつぼみもかわいいです。
花のあとには青色の実がなり、楽しめます。
[ローズガーデン]
ローズガーデン入り口のハーブの小庭では、季節の花々が見られます。
【カールドン】 キク科 チョウセンアザミ属
原産地は地中海沿岸地方とされています。大型の植物で、草丈は2mほどにもなります。同属のアーティチョークはがくを食用にしますが、このカールドンは茎や葉柄の部分を食用に使います。
花は 紫色の大きなアザミのような花で、見上げるほど高いところで咲きます。
写真では、中央の奥、木の幹が見えるあたりで大きく茂っています。ハーブ類の花は、ほかにも色々な種類が咲いています。
三陽ミュージアムでは、本日より「フローラルアドベンチャーガーデン」というテーマで、館内アトリウム花壇の展示を行っています。観葉植物を主に使用し、冒険をしている気分になるような花壇をお楽しみいただけます。
館内の展示室の展示は、1階の多目的室がフラワーアレンジメントなどの展示、2階の市民展示室では写真展を開催しています。
[1階 多目的室]
館内1階、多目的室では、アトリエPOSYによるフラワーアレンジメントなどの展示「花嫁の花束の歴史とシンボル」を開催しております。
花嫁のブーケや、結婚式にちなんだ花について、解説などもご覧いただけますので、どうぞお楽しみください。
[2階 市民展示室]
市民展示室では、高浜6丁目写真クラブによる「花と緑の写真展」を開催しております。
季節を彩る花々の表情を切り取った作品をお楽しみいただけます。
三陽ミュージアムでは、初夏の花々が見ごろを迎えています。屋外では梅雨の時期こそ美しい花が楽しめるクレオメやアジサイ、館内ではジューンブライドがテーマの花壇で、ユリやランなどがご覧いただけます。
お天気が悪い日でも、館内の花壇はごゆっくりご覧いただけますので、ぜひお楽しみください。
それでは今回は、屋外の花壇から見ごろの花をご案内していこうと思います。
[前庭]
建物入り口付近の壁面では、宿根アサガオとブーゲンビレアの花が色鮮やかです。
当館の建物沿いに茂るブーゲンビレアは、地植えのまま冬越しをしています。冬は落葉して枝だけになりますが、気温が上がってくると葉を出し、初夏になると写真のとおり美しい花が見られます。
花壇では色とりどり、元気いっぱいな花々が見られます。
この時期の主役はクレオメ。前回のブログ記事でもご紹介しましたが、曇りや雨の日に特に美しい花が見られます。晴れた日は午前中の早い時間がおすすめです。
【ハイドランジア “アナベル”】 ユキノシタ科 アジサイ属
北アメリカに分布するアジサイ「アメリカノリノキ」の園芸品種です。花は白で、終わりに近づくと花色が緑色っぽく変わってゆきます。半日陰程度であればやや暗い場所でも育てることができます。日本のアジサイとは違い、新しく伸びた枝に花をつけるため、冬に刈り込むことができます。当館では、前庭のほか、中庭や脇庭、ローズガーデンなど、各所で楽しめます。
前庭のものは日当たりのせいか、花がとても大きいです。
前庭の端、駐輪場に近い場所ではラベンダーも咲き始めました。当館に多く植わっているのは、「グロッソ」という品種です。
[脇庭]
【ハイドランジア “星空”】 ユキノシタ科 アジサイ属
てまり咲きで、青く小さめの花が集まって咲く品種です。脇庭にはたくさんのアジサイが植わりましたが、その中でも特に今年きれいに咲いていて、目を引きます。
脇庭では、去年から今年にかけてたくさんのアジサイを植栽しています。まだ小さい株が多いので、これから数年経ったあとが楽しみです。
[ローズガーデン]
バラも種類によっては、まだきれいです。周りの宿根草もとても元気に育っています。
ウッディテラス脇のバラが、現在よく咲いています。
[アトリウム]
「ジューンブライドガーデン」は、6月25日までの展示です。林の中のガーデンウェディングをイメージした花壇をご覧いただけます。
アジサイ、ユリ、ランなどで華やかに彩られた花壇です。
館内では、ベール、花輪、ブーケなどをご用意しています。記念撮影ができますよ。
[光庭]
[植物企画展]
光庭では、「さわって楽しむハーブ展」を開催しております。ハーブには、さわることで香りを発する種類がいくつもありますので、実際さわって香りを比べて楽しめます。
[ベランダガーデン]
アトリウムの2階の外側にあります。マンションのベランダをイメージした庭で、狭いスペースでも楽しめるガーデニングをコンセプトに、季節の寄せ植を展示しています。花の色や形、どのように伸びていくかなど、実際に植える際の参考になれば幸いです。
現在は夏草花の寄せ植えが楽しめます。
[キッチンガーデン]
ベランダガーデンから階段を上がったところにあるキッチンガーデンでは、夏野菜がすくすくと成長中です。また、ハーブや野菜の花が見られます。
【ウォールジャーマンダー】 シソ科 ニガクサ属
ヨーロッパ、西アジアが原産です。もともとは岩石の多い乾燥したような場所を好んで生育しますが、庭園の縁取り植物としてよく利用されます。薬用、食用のハーブで、花をサラダの彩りに使ったり、切花にして楽しめます。
キッチンガーデンのものは矮性の品種で、草丈20cm程度です。
【コリアンダー】 セリ科 コエンドロ属
現在は「パクチー」という名前が一般的によく知られているかと思いますが、ハーブの「コリアンダー」、中国の香味野菜の「香菜」、すべて同じ植物で、和名は「コエンドロ」といいます。花が白く、レースフラワーに似て美しいです。葉を食用にするだけでなく、乾燥させた実をスパイスとしても使います。
三陽ミュージアムでは、6月25日まで「ジューンブライドガーデン」というテーマで、館内アトリウム花壇の展示を行っています。
ガーデンウェディングをイメージした花壇がお楽しみいただけます。
こちらのウェディングの花壇は、残り1週間の展示になっておりますので、お早めにお越しください。
館内の展示室の展示は、1階の多目的室がハーブ展、2階の市民展示室では水彩画展を開催しています。
[1階 多目的室]
館内1階、多目的室ではジャパンハーブソサエティによる「くらしを彩るハーブ展」を開催しております。
ハーブのリース、ポプリ、サシェやハーブで染めたスカーフなど、ハーブを使った作品を多数展示しております。
お部屋に入ると、とてもいい香りがしますよ。さまざまな用途に活用できるハーブの魅力をどうぞお楽しみください。
[植物企画展]
また、館内の光庭では、植物企画展の「さわって楽しむハーブ展」も開催中です。
約100種類のハーブの鉢植えと、今年度はクラフト展示も行っております。
香りを楽しんだり、お料理に使えるハーブなど、ハーブのさまざまな楽しみ方に触れられます。
こちらも、合わせてお楽しみください。
[2階 市民展示室]
市民展示室では「彩」水彩画展を開催しております。
水彩で描かれた花や野菜の静物画や風景などの作品を展示しておりますので、ぜひご覧ください。