館内のアトリウムではモミの木(ウラジロモミ)や大きなクリスマスピラミッドの下にシクラメンやポインセチアなどが植栽してあり、花でいっぱいのクリスマス花壇をお楽しみいただけます。
温室では、ベニヒモノキ、洋ラン、バナナの花、ハイビスカスの仲間などが見られます。
屋外の花壇は秋が深まってきて、主役はパンジー、ビオラやストックなど、冬の花々になりつつあります。
前回の記事でもご紹介していますが、植物企画展の「ポインセチア&クリスマスフラワー展」が始まっています。
ポインセチアをはじめとしたクリスマスの時期を彩る花やクリスマスの飾りを、中庭側の窓際で展示中です。
[アトリウムフラワーガーデン]
展示のテーマは「星に導かれて」。キリストの誕生までの場面をテーマに花壇を作っています。今週は花の入れ替えがあったので、花壇によっては雰囲気ががらりと変わりました。
三博士の花壇は、夜の場面なので紫色の花々が多くなり、シックな雰囲気になりました。
中央の花壇も大きさの違うたくさんの種類のポインセチアやシクラメン、エリカやハボタンなどで、色とりどりです。
【スキミア “マジックマルロー”】 ミカン科 ミヤマシキミ属
雌雄異株で雄株は花を、雌株では実を観賞します。この「マジックマルロー」は、斑入り葉の品種で、つぼみを持った雄株です。
鉢花として流通する多くのスキミアの園芸品種の元になった「ミヤマシキミ」は、日本国内でも本州、九州、沖縄に分布する低木です。日本にもともとあった植物のため、庭植えでも鉢植えでも育てることができ、園芸雑誌で特集されるなど、最近注目が集まっています。
羊のいる花壇で数品種のスキミアが見られます。
【ヒイラギモチ】 モチノキ科 モチノキ属
仲間のセイヨウヒイラギが「イングリッシュホーリー」と呼ばれるのに対し、原産国にちなんでか「チャイニーズホーリー」という別名でも呼ばれます。低木で、四角形に近い形の葉が特徴です。
ヒイラギという名前がつきますが、日本のヒイラギはモクセイ科で、全く別の植物です。
アトリウムいちばん奥の花壇です。秋には秋らしい寄せ植えの花壇でしたが、クリスマスに合わせて模様替えしました。
[植物企画展]
アトリウムの中庭側のスペースで「ポインセチア&クリスマスフラワー展」が始まりました。
ポインセチア、シクラメンなどのこの時期の花々と、クリスマスにちなんだ植物やクリスマスの飾りを紹介しています。
[温室]
【オンシジウム “シャーリーベイビー”】 ラン科 オンシジウム属
黄色い花の多いランの仲間、オンシジウムですが、この品種は茶色い花です。草丈80cm程度で、甘いチョコレートのような香りが特徴です。近づいてみると、ドレスを着たお人形のようにも見える花の形が面白いです。
温室1階、通路に沿って並んでいます。お越しの際は、ぜひ香りもお楽しみください。
【ヒメノウゼンカズラ】 ノウゼンカズラ科 テコマリア属
温室2階の橋から見えるつる植物で、明るい橙色の花を咲かせているのが本種です。原産は南アフリカ、上を向いた細長い花が、いくつかまとまって咲きます。
[キッチンガーデン]
アトリウム2階から外に出たベランダガーデンからさらに階段をのぼったところにあるキッチンガーデンでは、冬野菜がもりもりと元気に育っています。
【紫キャベツ】 アブラナ科 アブラナ属
キャベツはヨーロッパ原産の野菜で、ギリシャやローマの時代から食べられてきました。野生のものはケールのような丸まらない葉キャベツでしたが、栽培の歴史の中で、丸く結球するようになりました。
紫キャベツは、キャベツの中で葉が黒紫色になるものを言い、アントシアニンという色素をたくさん含みます。
緑色の多いキッチンガーデンの中で、存在感があります。
[前庭]
【皇帝ダリア】 キク科 ダリア属
晩秋咲きのダリアで、和名は「コダチダリア」、とても大きくなることから、「皇帝ダリア」という通称がよく知られます。原産はメキシコなどで、株が大きくなると何本も生えて株立ちになり、大きく育つと8mにもなります。
寒さには弱いため、先週の雪がで少し葉が傷んでいる部分がありますが、花はまだ見られます。
[脇庭]
【ディクロア】 ユキノシタ科 ディクロア属
中国原産。花がアジサイに似ていることから、別名「常山(ジョウザン)アジサイ」とも呼ばれます。当館では去年の冬を脇庭で無事に越し、初夏には花が見られました(その時のブログ記事)。現在は実が青色に熟し、また見ごろを迎えています。ころんと丸い小さい実がかわいらしいです。
[ローズガーデン]
秋バラで開花が遅かった株の中には、現在よく咲いているものもあります。ぜひお立ち寄りください!