期間中、会場では随時体験教室も行っております。お気軽にご参加ください。
三陽ミュージアム企画展示
アトリエ・フラウリィ「花とリボンのフラワーカーニバル」
期間:6月25日(火)~6月30日(日)
会場:1階多目的室
アトリエ・フラウリィ
三陽ミュージアムでは、現在「ラベンダーフェア」を開催中です。前庭のラベンダー花壇では花が咲きすすみ、全体が薄紫色に色づいて、吹き抜ける風に香りが混じります。このほか、アジサイ「アナベル」やロシアンセージなどの宿根草、クレオメの花壇も見ごろになっています。
館内アトリウムでは、観葉植物と流木を使い、南国のリゾートを連想するような花壇がご覧いただけます。また同じく館内アトリウムで、植物企画展「ベゴニア展」(6月23日まで)を、光庭でこちらも植物企画展の「香りを楽しむハーブ展」を開催しております。
梅雨でなかなかお天気の日が少ないですが、花々が元気に咲く季節です。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
なお、6月23日と30日の日曜にはラベンダーを使った体験教室など、イベントの予定がございます。詳しくはお問い合わせいただくか、当館のホームページをご覧ください。
[前庭]
【ラベンダー “グロッソ”】 シソ科 ラバンドゥラ属
当館前庭にあるラベンダーは、主に5つほどあるラベンダーの系統の中で「ラバンジン」というグループに分類される、フランスで生まれた交配種です。花茎が長く伸びるタイプのラベンダーで、香りも強いので、「ラベンダースティック」などのクラフトに向きます。比較的、高温に強いタイプの品種です。
ラベンダー花壇の様子です。少しずつ咲く性質から「●分咲き」という言い方が難しいのですが、現在見ごろを迎えています。
【サルビア ファリナセア】 シソ科 サルビア属
サルビア属の仲間はとても多くあり、「ブルーサルビア」の名前で、夏花壇用によく売られているこの植物も、サルビア属のひとつです。青花や白花があり、涼しげな色が魅力です。原産地では多年草で、条件が合えば次の年も出てきます。当館前庭の宿根草園にも、目立ちませんが毎年出てくるものがあります。
夏の一年草花壇は、ブルーサルビアとマリーゴールドが主役です。
館内、屋上の展望デッキからは前庭が一望できます。この時期は宿根草類やラベンダーもきれいです。
[アトリウムフラワーガーデン]
【エンゼルストランペット】 ナス科 ダツラ属
和名は「キダチチョウセンアサガオ」といい、ペルー原産の低木です。「ダチュラ」「ダツラ」など、属名でも呼ばれます。「エンゼルストランペット」(天使のラッパ)は英名で、花の形に由来します。ラッパ型の花は大きく、長さ15cm以上あります。垂直に下がって咲き、大株になると一度にたくさんの花をつけるのでみごとです。
【ナンヨウサクラ】 トウダイグサ科 ヤトロファ属
キューバ原産の熱帯植物で、学名を「ヤトロファ インテゲリマ」といいます。房状に咲く花が美しい種類です。花の径は2.5cmほどで、5~8個がまとまって咲きます。花の色はローズレッドです。日本には1965年に渡来しました。
中央の花壇は、噴水の水音が涼しいです。ごゆっくりお過ごしください。
[植物企画展]
アトリウムでは、6月23日まで、「千葉ベゴニア会」の協力で「ベゴニア展」を開催しております。愛好家の方が育てた木立性ベゴニアなど、たくさんの種類、いろいろな大きさのベゴニアがご覧いただけます。
21日(金)から23日(日)までは、販売もありますので、ぜひお立ち寄りください。
【ベゴニア センパフローレンス “ロト”】 シュウカイドウ科 ベゴニア属
「ベゴニア センパフローレンス」は、「四季咲きベゴニア」とも呼ばれる、ベゴニアの交配種です。ブラジル原産の「ククラタ」種と、その近縁種との交配から生まれたとされ、交配の歴史は古いです。
今回の「ロト」は、内側が白、外側に向かって薄く桃色に色づく優美な花で、とても大きな花です。
アトリウムで寄せ植えに使っているものと花の大きさを比べると、こんなに違います。
【ベゴニア “ディアレストマエ”】 シュウカイドウ科 ベゴニア属
茎が立ち上がる木立性ベゴニアのひとつで、株元から数本の茎が伸びる「叢生(そうせい)型」と呼ばれるタイプのものです。花茎が赤、花は白で花弁が細く、優しい印象の小花です。去年の展示の際、販売した中では、いちばん人気があったということです。展示のものは草丈80cmほどです。
中庭側(スロープの下)の展示スペース
光庭側、窓際の展示スペース
[光庭]
[植物企画展]
アトリウムから出入りできる光庭では、引き続き「香りを楽しむハーブ展」を開催中です。鉢植えのハーブ類には、直接触れて香りを楽しむことができます。
光庭では、アジサイも元気に咲いています。
[中庭]
【マルバデイゴ】 マメ科 エリスリナ属
三陽ミュージアムの中庭で、この時期から秋にかけて赤い花を咲かせる樹木が、この「マルバデイゴ(デイコ)」です。ブラジルからアルゼンチンにかけて分布するアメリカデイゴの園芸品種で、日本国内では関東以西の暖地で栽培されます。三陽ミュージアムのものは、6月、8月、10月の年3回開花します。
【グレヴィレア ゴーディーショーディー】 ヤマモガシ科 グレヴィレア属
グレヴィレアはヤマモガシ科の植物で、約250種ある仲間のうち大部分がオーストラリアの原産です。本種もオーストラリアが原産で、2つの原種からの自然交雑種です。ほふく性がある低木で、地面を這って広がります。花はブラシ型、面白い形をしています。
グレヴィレアは池の脇、アトリウム側のヤシの根元で見られます。
[ローズガーデン]
現在ローズガーデンでは、バラの2番花やユリ、ダリアなど大型の宿根草が楽しめます。
【バラ “クロード・モネ”】 バラ科 バラ属
桃色とクリーム色のマーブル模様が独特なバラで、花によっての色の違いも楽しめます。ローズガーデンの「バラの美術館」のコーナーで咲いています。
【アカンサス】 キツネノマゴ科 アカンサス属
アカンサスのなかまは、地中海沿岸や熱帯アジア、熱帯アフリカなどに50種ほどが分布します。葉の形が美しく、古くから西洋建築の飾り物や、絵画のアカンサス模様のモデルになりました。大きな株に育ち、草丈も高く1mをこえるので、庭の中でもかなりの存在感になります。
三陽ミュージアムでは、本日より「ラベンダーフェア」が始まりました。前庭のラベンダー花壇は、花穂がたくさん上がって、薄く紫色に色づいています。咲き具合は3分咲きから5分咲きほど。株によって、開花の具合が違います。6月の後半、23日と30日には、当館のラベンダーを使った体験教室などのイベントも予定しています。
ラベンダー畑の様子です。花はこれから咲きそろいます。
館内、アトリウムはがらりと模様替えをして、本日より「観葉植物と流木のトロピカルガーデン」というテーマの花壇になりました。南国のリゾートや、熱帯雨林を思わせるような花壇が見られます。
皆様のお越しをお待ちしております。
[アトリウムフラワーガーデン]
【クルクマ “パールチューリップ”】 ショウガ科 クルクマ属
クルクマは、熱帯アジアを中心に約50種が分布する大型の多年草です。同じ属の仲間に、古くから栽培される薬用植物の「ウコン」があります。矮性で草丈30㎝くらいのものから、1mをこえる高性の種類まで、いろいろな園芸品種があります。今回は、50cmほどの丈の、白花と赤花の品種が見られます。
ヒカゲヘゴと流木が入り、ジャングルのような印象の花壇になりました。
【カスミソウ】 ナデシコ科 ギプソフィラ属
カスミソウは、ヨーロッパやアジアに広く分布する植物です。種類によって一年草、多年草、低木になるものなど、いろいろな種類があります。花茎が伸びる品種は、切り花にも良く使います。今回、アトリウムに入っているものは、「ムラリス」種の園芸品種だと思われます。草丈20cm程度、花の径が1cmほどと、かなり小さいです。
アトリウムの奥の花壇は、ジューンブライド(結婚式)をイメージし、白い花壇になりました。
上のカスミソウは、ハンギングの鉢に使われています。
[光庭]
光庭では、植物企画展「香りを楽しむハーブ展」を開催し、60鉢ほどのハーブを展示中です。それぞれ違いのある、ハーブの香りをお楽しみください。
【ヒペリカム カリキヌム】 オトギリソウ科 ヒペリカム属
ブルガリア、トルコに分布する低木です。長く豪華な雄しべの、黄色い花が特徴です。先週ご紹介した実を見る種類に比べて花がかなり大きく、花の径は5cmほどあります。花茎を伸ばして地面に広がるので、世界中でグラウンドカバーとして使われる種類です。
[植物企画展]
【ジンジャーミント】 シソ科 ハッカ属
名前の通り、ジンジャー(ショウガ)に似た、とても爽やかな香りのあるミントです。赤紫色の茎が特徴です。今回の展示では、葉に直接触れることができます。ミントは葉の裏に香りの成分が集まっていますので、優しくさわってみてください。他のミントと香りを比べるのも楽しいですよ。
[中庭]
【カシワバアジサイ “ハーモニー”】 ユキノシタ科 アジサイ属
カシワバアジサイは、北アメリカが原産のアジサイの一種です。日本のアジサイが半球形なのに対して、円錐のような、長く伸びた花をつけます。この「ハーモニー」という品種は、花の部分がすべて装飾花になる品種で、花がもこもことしています。一般的なカシワバアジサイをご存知の方でも、あまり目にすることのない品種だと思います。
[温室]
温室では、紹介する花以外にも、アリストロキアやハイビスカス、ヒスイカズラ、睡蓮などの花が見られます。
【チランジア “ブラキカウロス”】 パイナップル科 チランジア属
温室にあるチランジア(エアープランツ)の仲間は、このブログでもたびたびご紹介していますが、今回また新しく花が咲いた種類があります。この 「ブラキカウロス」種は、メキシコ南部から中央アメリカに分布する種類で、葉によく似た苞の部分が赤くなるのが特徴です。花は紫色です。
エアープランツコーナーの右下にあります。
[キッチンガーデン]
キッチンガーデンではトマトやナスなど夏野菜類、バジル、マリーゴールドなどが元気に育っています。
【ミニトマト “トスカーナバイオレット”】 ナス科 ナス属
実が紫色になるタイプのミニトマトで、現在花と小さい実がついています。花は小さく径2㎝程度、よく見ると花茎の部分はかなり毛深いです。下に植わっているバジルは害虫をよけるなどの効果がある、トマトと相性の良い植物で、「コンパニオンプランツ」と呼ばれます。
[前庭]
【ニューサイラン】 ユリ科 フォルミウム属
ニュージーランド原産の植物で、原産地では古くから葉から繊維をとって織物や漁網にしたり、根から湿布剤作ったり、花から蜜をとったりした非常に有用な植物です。主に葉を見る種類の植物で、小型のもの、斑入りのものなど、園芸品種もたくさんあります。前庭のものは銅葉の品種です。現在花が咲いていて、草丈は2mほど、花茎は3mほどあります。
【ハイドランジア “アナベル”】 ユキノシタ科 アジサイ属
以前、5月28日のブログでアトリウムの花として「ピンクのアナベル」をご紹介しましたが、前庭の花壇で、白花の「アナベル」が現在見ごろです。北アメリカ原産のアジサイで、春に花芽ができるので、冬に短く刈り込んでも花をつけるという特徴があります。真っ白な花は、梅雨空にもよく似合います。
【ロシアンセージ】 シソ科 ペロフスキア属
アフガニスタン、パキスタン、ヒマラヤ西部などに分布し、実はロシアともセージ(サルビアの仲間)ともあまり関係のない植物です。葉や茎が銀色で美しく、藤色の花も広がってついて爽やかです。全草に強い香りがあります。
アナベルとロシアンセージは、この時期の前庭で特に目立つ植物です。
[ローズガーデン]
ローズガーデンでは、大型のダリアやユリが、バラの2番花とともに見ごろになっています。とても華やかできれいな時期です。ご来館の際は、ぜひお立ち寄りください!