花の美術館では、現在ひとあし早くクリスマスが楽しめる「フローラルクリスマス」を開催中です。館内アトリウムでは、「サンタの住むアトリウム」のテーマで、サンタクロースがプレゼントを準備している様子をイメージした花壇や、たくさんのクリスマスツリーをお楽しみいただけます。
 外の花壇はビオラや葉ボタンなど、冬の間も目を楽しませてくれる花々に植えかわりました。だんだん冬の足音がきこえてきた花の美術館で、どうぞごゆっくりお過ごしください。

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 館内入り口のツリーです。

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 入り口のツリーの飾りは、ラベンダーとローズのポプリが入った花のサシェ(香り袋)です。
 さわやかな香りもお楽しみいただけます。

[アトリウムフラワーガーデン]
【プリンセチア “ルージュ”】 トウダイグサ科 トウダイグサ属
 プリンセチアは、サントリーフラワーズが開発したトウダイグサ属(ユーフォルビア)の新品種で、隙間なく広がる華やかなピンク色の葉が特徴です。「プリンセス」と「ポインセチア」を組み合わせ、この品種名になったそうです。この濃いピンク色の他に、ピンク色、淡いピンク色、白があります。

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【ストック “キスミー”】 アブラナ科 マッティオラ属
 アブラナ科のストックは早春を彩る花のイメージが強いのですが、最近は耐寒性の種類が次々に登場して冬花壇をにぎわしています。この矮性(わいせい=丈が低い)品種の“キスミー”シリーズも、そんな耐寒性のある品種です。また、香りが楽しめるのもストックの魅力のひとつです。
 
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[植物企画展]
 アトリウムの中庭側では、植物企画展「ポインセチア&シクラメン展」を開催しています。

【ポインセチア “プリメーロ ジングルベル”】 トウダイグサ科 トウダイグサ属
 濃い赤の中に、白い雪のような模様の入る美しいポインセチアです。あまり横には広がらずに、すらりとした形をしています。
 
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【シクラメン “冬桜”】 サクラソウ科 シクラメン属
 シクラメンは冬に咲くサクラソウ科の植物で、冬咲きの室内植物として人気があります。この「冬桜」は、がくの部分も花びらのようになった変わり咲きのシクラメンです。花はピンク色でかわいらしいです。

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[温室]
【ビヨウタコノキ】 タコノキ科 タコノキ属
 ビヨウタコノキは熱帯域に分布する植物で、幹から直接伸ばす気根をタコの足に見立て、この名になったようです。雌雄異株で、花の美術館では雄花が見られます。白い苞(ほう)の間から、ふさ状になった雄しべのようなもが見えます。

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 温室2階の、橋の手前で見られます。高いところで咲いています。

【ドラセナ デレメンシス “ロンギー”】 リュウゼツラン科 ドラセナ属
 熱帯アフリカ原産のドラセナの一種で、斑入りの種類は観葉植物として流通しています。斑入りの種類が多く、葉が美しいです。温室のものは現在2mほどで、白い花をつけています。小花の集まった球形の花です。

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 エレベーターの脇で、高いところに植わっているため、上の方で咲いています。



[前庭]
【サフラン】 アヤメ科 クロッカス属
 秋に花を咲かせるサフランは、赤色の花柱(かちゅう=雌しべの一部分)を乾燥させたものが古くから薬用や染料、香料として利用され、ひとつの花からごく少量しかとれないことから、大変貴重な交易品として扱われました。
春咲きのクロッカスの花と同じような姿をしています。

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[脇庭ボーダーガーデン]
【ツワブキ】 キク科 ツワブキ属
 ツワブキ(石蕗)は、日本国内や中国に2種が分布する植物で、幅広で常緑の丸い葉が特徴で、秋に黄色い花をつけます。日本庭園など庭植えにするほかに、フキと同じように葉柄の部分を食用にします。
 
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[ローズガーデン]
【バラ “フリュイテ”】 バラ科 バラ属
 外側は濃い赤色、内側は濃い橙色と濃淡のある花色で、ひとつひとつの花がとても美しいです。ローズガーデンの、パルコース側の出入り口近くでよく咲いています。
 
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 アーチの左わきで見られます。
 ローズガーデンは、もうしばらくバラの花が楽しめます。