花の美術館では、現在「フローラルクリスマス」を開催中です。館内のアトリウムでは、「サンタの住むアトリウム」のテーマで、花でいっぱいのクリスマス装飾をお楽しみいただけます。
 外庭では、敷地の入り口から建物への通路沿いで、カワヅザクラ(河津桜)の紅葉がきれいです。ゆっくりと冬になりつつある花の美術館へ、皆様のお越しをお待ちしています。

[アトリウムフラワーガーデン]
 館内アトリウムは、シクラメン、ポインセチアを中心に、ほかにもガーベラやマーガレット、ランやミニバラなど花であふれたクリスマスの空間になっています。
 
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 上の写真の花壇から、花壇を彩る花々をご紹介します。

【ポインセチア “シトラス”】 トウダイグサ科 トウダイグサ属
 温かみのあるクリーム色で、ひいらぎのように切れ込みの入った品種です。
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【シクラメン “カンパーナピンク”】 サクラソウ科 シクラメン属
 品種名の「カンパーナ」はイタリア語の「鐘」という意味で、名前通りベル型の花をつけます。ややフリンジがかった花弁で、丸いつぼみも可愛いです。
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[植物企画展] 
 花壇の植栽でも数多くの品種が使われていますが、アトリウムの中庭側の窓際では「ポインセチア&シクラメン展」を開催中です。こちらでは20種類ほどのポインセチア、普段あまり見かけないような青や黄色の品種など、15種類ほどのシクラメンがご覧いただけます。

【ポインセチア “イタリアンレッド”】 トウダイグサ科 トウダイグサ属
 とてもオーソドックスな赤色のポインセチアですが、展示のものは仕立て方が少し変わっています。長い茎の上部に丸い樹形にまとめる、「スタンダード仕立て」という形です。
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【シクラメン “チュチュホワイト”】 サクラソウ科 シクラメン属
 フリンジのついた花弁は白色で、部分的に黄色い色が乗ります。とても華やかなシクラメンです。
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[温室]
【コルディリネ テルミナリス】 リュウゼツラン科 コルディリネ属
 和名は「センネンボク」といいます。中国南部からオーストラリアに至る広い地域に分布します。温室にあるものは赤葉の品種ですが、緑葉や、斑入りのものなど園芸品種が多い種類です。温室2階で花が見られます。
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【エクメア ガモセパラ】 パイナップル科 エクメア属
 流通名は「ブルーシャンデリア」。花序は長く伸び、たくさんの花がつきます。ピンク色の苞から出る青色の花弁がよく目立ちます。温室2階、エアープランツのコーナーのすぐ下で見られます。
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[前庭]
【クレマチス “ジングルベル”】 キンポウゲ科 センニンソウ属
 以前にブログで紹介した、冬咲きの「シルホサ」系のクレマチスです。4枚の花弁がベル型につき、シルホサより花数は少ないものの、花の大きさがやや大きめです。茎は赤みの強い色、葉は緑で、花は透明感のある白色です。
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 通路沿いのトレリス(木製フェンス)で見られます。
 
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 前庭では紅葉がきれいです。



[ローズガーデン]
【バラ “ウィリアム・モーリス”】 バラ科 バラ属
 イングリッシュローズのひとつで、ややつるが伸び、垂れ下がって咲いています。ローズガーデンは花は減ってきたものの、花弁の数が多く、整った形のバラの花が楽しめます。
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【バラ “ビンゴ メイディランド”】 バラ科 バラ属
 春から秋にかけて、ずっと花開いていた修景バラという種類(半つる性)のバラで、花の色はピンク色でした。花が終わった今の時期は、たくさんついた赤い実が目を楽しませてくれる優等生です。ローズガーデンのウッディテラスの前で茂っています。
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[花時計前 バラ花壇]
 花の美術館の敷地の外ですが、ローズガーデンから門を出てすぐ外側にある花時計前の、バラの花がとてもきれいに咲いています。

 【バラ “うらら”】 バラ科 バラ属
 とても強健な種類で、地植え、鉢植えのどちらでも楽しめます。花の色は明るいローズピンクで、たくさん咲いているとひときわ鮮やかです。
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 ローズガーデンと合わせてぜひご覧ください!