暖かい日が増えてきて、外の庭の花もだんだん開いてきています。
 花の美術館では、引き続き、春色フェアを開催中です。館内アトリウムでは、おやゆび姫の展示、植物企画展では、スイセン展が始まりました。
 春であふれた花の美術館を、どうぞお楽しみください。


[植物企画展]
 アトリウムフラワーガーデン内で開催中のスイセン展ですが、場所をお引越しして、館内入って右側(光庭に面していた場所)から、左側(中庭側の窓辺)へ移動しました。
 寒さのためか開花が遅れていましたが、現在どんどん開いてきています。一つ一つ個性があって、見比べると楽しいですよ。 

【スイセン“ダブルビューティー”】 ヒガンバナ科 スイセン属
 八重咲きのスイセンです。ボリュームがあって複雑な形をした花びらが印象的です。
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 スイセン展全体の様子です。暖かい日には一気につぼみが開いたりします。
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[アトリウムフラワーガーデン]

 世界の童話より、おやゆび姫の展示が続いています。
 アトリウム中央の花壇にある、見頃の花をご紹介します。あまりたくさんは植わってないお花もありますが、お越しの際に、ぜひ探してみてください。

【スミレ“紅花ナンザン”】 スミレ科 スミレ属
 日本のスミレの園芸品種を、数種類植栽しています。どのスミレも今が花盛り。可憐な花を見ることができます。この「紅花ナンザン」は、切れ込みの入った葉と赤みの強い花が特徴的です。
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【ネメシア・サンザシア“ブラックベリー”】 ゴマノハグサ科 ネメシア属
 宿根ネメシアの改良品種で、他のネメシアに比べ、非常に花が大きく、株も大きくなるのが特徴です。
 
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【ミントブッシュ】 シソ科 プロスタンテラ属
 オーストラリア原産の常緑低木です。葉にミントのような香りがあるため、このような名前で呼ばれます。
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 花の美術館の2階通路から下を見下ろすと、アトリウム中央の花壇が見られます。
 いつもの目線でないところから見ると、まったく違う花壇のようで楽しいです。
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[中庭]
 中庭の花壇では、葉ボタンやストック、スイセン等が咲いています。
【ジンチョウゲ】 ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
 漢字で書くと沈丁花、学名のDaphne(ダフネ)はギリシャ神話の女神にちなんだ名です。2月から3月に強い香りの花をつけます。中庭の見えづらい場所に1本植わっていますが、この時期は香りですぐにわかりますね。
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[温室]
 温室では花では、ヒスイカズラ、オオベニゴウカン、アブチロン、アンスリウムなど色々な花を見ることができます。また、珍しい色のハイビスカスが咲いていることもあります。色鮮やかな南国の花々をお楽しみください。

【ランタナ】 クマツヅラ科 ランタナ属
 別名シチヘンゲ。温室植物ですが、比較的低温に強く、暖地では戸外でも育ちます。ピンクや黄色の花もあります。 
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【クロトン“アケボノ”】 トウダイグサ科 コディアエウム属 (クロトンノキ属)
 マレー半島、太平洋諸島原産で、日本には1773年に導入されました。変異しやすい性質から、多数の園芸品種があります。
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[キッチンガーデン]
 屋上のキッチンガーデンでは、ハナナや葉ボタンが色鮮やかです。
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【ローズマリー】 シソ科 ロスマリヌス属
 ハーブとして有名なローズマリーです。属名の「ロスマリヌス」の由来は、「海の水滴」の意味で、海岸の崖などに多いと想像されたことによります。ヨーロッパでは薬用植物として、中世の修道院で盛んに栽培されました。
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[屋上庭園(日本庭園)]
 屋上の日本庭園でも、花の季節がやってきました。
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【アセビ】 ツツジ科 アセビ属
 日本にも自生し、広く庭木に使用されます。白い釣鐘型の花が房のようになって咲きます。「馬酔木」という和名は、有毒植物で、馬や牛が食べると酔ったようになる、というところから来ています。
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[前庭]
 桜の木の芽はかなりふくらんでいますが、咲いている木は2本ほどです。ポピーの花が咲きはじめました。
 修繕していた噴水も、もうすぐ元通りになりそうです。
 花の門を入ってすぐ右側、駐輪場のところにある斜面では、日当たりがよく、風があたらずに暖かいためか、スイセンが花盛りです。
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【カワヅザクラ】 バラ科 サクラ属
 前庭の両脇に植わっていますが、日当たりのよい場所の1本だけが7~8分咲きになっています。
 早咲きで、濃いピンク色が特徴の桜です。
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【シラー】 ユリ科 スキラ属
 先週のブログで、アトリウムの植栽のなかから「ペルビアナ」という種類をご紹介しましたが、前庭のシラーは草丈10cmほどのとても小さい種類です。濃い青の花をつけます。
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[ローズガーデン]
【ボリジ】 ムラサキ科 ボラゴ属
 ローズガーデンの入口のあたり、「ハーブの小庭」にあります。
 葉をサラダなどで食べるほか、花は砂糖漬けにしてケーキに飾ったりもするそうです。
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【ベロニカ“オックスフォードブルー”】 ゴマノハグサ科 ベロニカ属
 春になると道端で見かける野草、「オオイヌノフグリ」と同じベロニカ属の植物です。まだ咲きはじめで花数は少ないですが、地面にクッション状にやわらかく広がって、たくさんの花をつけます。
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