花の美術館では、17日まで「おもしろ植物フェア」を開催中です。館内アトリウムで食虫植物、光庭でトウガラシと変化アサガオの展示をおこなっています。
 アトリウムでは世界の童話より、「人魚姫」がテーマの花壇をご覧いただけます。海の中にいるような、観葉植物をたくさん使った花壇の展示ももうすぐ模様替えです。
 館内も外の庭も、季節が変わりつつある花の美術館で、どうぞごゆっくりお過ごしください。

[ローズガーデン]
 本日はローズガーデンの花からご紹介します。ローズガーデンでは、秋の開花に向けてバラの剪定を行いました。花芽が上がるのは10月の中ごろの予定です。今から楽しみです。
【スイフヨウ】 アオイ科 ヒビスクス属
 国内では四国、九州、琉球諸島などに自生するフヨウの八重咲きの園芸品種です。高さ2~5mになる低木で、庭木に用いられます。開いた時には白い花弁が、時間がたつと桃色になることから、酔って赤くなった様子に例えて「酔芙蓉」といいます。花は一日花です。
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                 朝9時の花

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                 午後3時半頃の同じ花

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[アトリウムフラワーガーデン]
【ディジゴテカ】 ウコギ科 ディジゴテカ属
 太平洋諸島などが原産の常緑低木です。観葉植物として流通しています。モミジのように掌状に大きく広がった葉が特徴です。耐寒性があり、2~3℃で越冬します。アトリウムでは、中央の花壇で植栽しています。海藻のようで、よく雰囲気に合っています。
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[光庭]
[植物企画展]
 光庭ではトウガラシ展を開催中です。43種類のトウガラシがご覧いただけます。
【トウガラシ“プリッキーヌ”】
 「プリッキーヌ」は「ネズミの糞」という意味の、小粒でとても辛みの強いトウガラシです。長さは1~2cm程度、幅が3㎜ほどのとても小さい実が上向きにつきます。タイ料理によく使われる種類で、「トムヤムクン(辛いスープ)」の材料にもなります。
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[温室]
【オウゴチョウ】 マメ科 カエサルピニア属
 西インド諸島が原産といわれる常緑小高木です。枝先に円錐状の花序(花の集まり)をつけ、ひとつの花の径は5㎝ほどです。花色は橙色で、花の中からのびる紅色の雄しべが特徴です。名前は漢字でかくと「黄胡蝶」。名前のとおり、チョウを思わせる優美な花です。
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 温室の中、橋の手前で見られます。



[キッチンガーデン]
【ニラ】 ユリ科 ネギ属
 ニラはネギ属の一種で、パキスタンから東南アジア、中国、日本にかけて分布します。国内でも古くから食用にされ、古事記や万葉集にも記述があります。主に葉や花茎を食用にします。花茎は草丈30㎝ほど。花は白く可愛らしいです。
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[花の門]
【ペンタス】 アカネ科 ペンタス属
 手前側のピンク色の花がペンタスです。ペンタスはアフリカからアラビア半島が原産で、サンタンカに似ていて草本性であることから和名は「クササンタンカ」といいます。 夏から秋にかけて開花し、夏場によく咲くので苗が多く出回ります。花色は赤、白、ピンクなどがあります。冬越しには5℃程度が必要です。
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 花の門の秋の寄せ植えは、ペンタスとコリウスです。コリウスの赤と黄緑の葉もよく映えます。



[前庭]
【コスモス】 キク科 コスモス属
 8月28日のブログ(http://chiba-hanabi.at.webry.info/201208/article_13.html ←記事へのリンクです)で、前庭のコスモスの開花をご紹介しましたが、現在の開花状況をお知らせします。
 草丈は50cmほどで、よく咲いています。コスモスは、花がらを摘みとると長く花が楽しめます。
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[ふるさとの道]
【キキョウ】 キキョウ科 キキョウ属
 キキョウは日本から朝鮮半島、中国東北部に自生する多年草です。園芸品種で、白花や桃花のものや二重咲き、八重咲きのものがあります。秋の七草の「あさがほ」という花はキキョウのことだといいます。
 日本では古くから庭植えなどに用いられ、絵画や図案にもよく登場します。現在では、花壇のほかに切り花としても利用します。
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[脇庭ボーダーガーデン]
【コムラサキ】 クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
 国内では本州、四国、九州に分布する落葉低木です。秋に径が1~2㎜ほどの小さい実がたくさん固まったてつきます。実の色が紫色で美しいので、庭木に用いられます。「ムラサキシキブ」の名前で流通するものは、この「コムラサキ」のことが多いです。実の白い品種もあり、「シロシキブ」と呼ばれます。
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